デジタルファブリケーション体験ができるおすすめスポット3選
一昔前より導入ハードルが下がったとはいえ、個人でデジタルファブリケーションを行うためには資金や設置場所の問題もあります。
そこで便利なのが、デジタルファブリケーションが気軽に体験できる施設です。子供の体験学習や趣味のDIYなどに使えるおすすめスポットをまとめたので参考にしてみてください。
(1)「パナソニック クリエイティブミュージアム AkeruE(アケルエ)」東京都江東区
パナソニック社が展開する「AkeruE(アケルエ)」は、 ひらめきをカタチにする次世代型クリエイティブミュージアム。2フロアにある6つエリアにはたくさんの作品や仕掛けが隠されていて、観る・つくる・伝える体験を通して子供の創造性やつくる楽しさを育んでくれます。
レーザーカッターなどのデジタル工作機器が使用できるエリアの他、映像機材を使用した本格的な撮影・編集・投影ができるエリアもあり。定期的なワークショップの開催もあり、自宅ではなかなかできない体験ができるため、子供のみならず大人もハマるスポットとして人気を集めています。
【設置してあるツール】
レーザーカッター・3Dプリンタ・真空成形機・VIVIWARE・デジタル刺繍ミシン・各種木工加工機材・映像制作機材など
【AkeruEの概要】
● 住所:〒135-0063 東京都江東区有明3丁目5番1号
● 料金:一般(小学生以上)700円/未就学児は無料
● 事前予約:必要
● 開館時間:10:00~17:00(3階の最終入場は16:00)
● URL:https://holdings.panasonic/jp/corporate/center-tokyo/akerue.html
※一部、ワークショップやプログラムの参加によって使えるツールもあります。詳細は公式サイトにてご確認ください。
(2)「未来をつくる杉並サイエンスラボ IMAGINUS(イマジナス)」東京都杉並区
「IMAGINUS(イマジナス)」は、 “Science in Me”(わたしのなかの科学)を合言葉に体験・思考・創造・発信の要素をまるごと体験できるサイエンスコミュニティ施設です。
小学校の旧校舎を利用した館内には、デジタル工作機器を使った制作ができる「ものづくりラボ」やサイエンスショーが開催される「科学体験ラボ」など、多数の専用教室が備えられています。休憩できるカフェや親子で参加できるワークショップなど、多世代が楽しめる工夫もたくさん。
2023年10月にオープンしたばかりで早くも話題を呼び、1日中遊べる最新サイエンススポットとして注目されています。
【設置してあるツール】
ツール:レーザーカッター・UVプリンタ・3Dプリンタ・3Dスキャナ・刺繍ミシン・ペーパーカッター・シルクスクリーン製版機・大判プリンターなど
【IMAGINUSの概要】
● 住所:〒166-0002 東京都杉並区⾼円寺北2-14-13
● 料金:入館料無料 ※プログラムへの参加やツールの利用は別途料金が必要な場合もあり
● 事前予約:入館は予約不要 ※プログラムへの参加やツールの利用は事前予約やチケット購入が必要な場合もあり
● 開館時間:9:00~21:00(最終入館時間は20:00)
● 休館日:第1・3火曜日/年末年始(12/29~1/3)※その他、臨時休館あり
● URL:https://www.imaginus-suginami.jp/
(3)「ファブラボ」千代田区神田、他
「ファブラボ」は、アナログからデジタルまで多種多様な工作ツールを備えた実験型地域工房と、グローバルネットワークのこと。個人の自由なものづくりの可能性を広げるため、米国でスタートした取り組みです。
ファブラボは世界中にあり、その数は現在100か国で2,000か所以上。日本では千代田区神田の「ファブラボ神田錦町」をはじめ、世田谷、鎌倉、みなとみらい、北加賀屋、太宰府、仙台、浜松…など各地域に点在しています。
“街の図工室” と呼ばれるファブラボでは、3Dプリンタやレーザーカッターなどの最新デジタル工作機器が一般公開されているのが特徴。市民が思い思いに工作や実験を行ったり、交流できるコミュニティスペースとして活用されています。
使うことができるツールや利用方法、会員登録や講習費用、事前予約の可否などのルールは施設によって異なるので、利用の際は各施設のウェブサイトをチェックしてみましょう。
デジタル工作機器と制作のための環境が整っているだけでなく、ワークショップなどのイベントを開催しているラボも多く、デジタルファブリケーションについて楽しみながら学ぶこともできます。
【ファブラボの概要】
URL:http://fablabjapan.org/
デジタルファブリケーションで自由なものづくりを楽しもう
ものづくりの可能性が広がるデジタルファブリケーション。
少ないリソースでもアイデアさえあれば、作品として具現化できるのが良いところです。ツール自体の低価格化に加え、専門知識がなくても比較的簡単に扱えるツールが増え、参入ハードルは年々下がっているように感じます。
次世代のものづくりに興味がある人は、1度デジタルファブリケーション体験スポットに足を運んでみてはいかがでしょうか。
文/黒岩ヨシコ
編集/inox.
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ビジネスのテクニックを育児に持ち込む
佐藤ねじさんは、デザインや企画を手掛けるプランナー。これらのアイデアは、子どもを「クライアント」と捉えることで生み出されているといいます。
「商品が売れない」「ブランドの認知度を上げたい」といったクライアントからの「課題」のように、育児の困りごとを捉え、ユニークな解決作が誕生しています。本ではその発想法もご紹介しています。
たとえば、「保育園に行かずに困っている」ときのゴールは「子どもが保育園に行く」。
でもそれを解決できないなら、ゴールを分解して考えます。
「子どもが保育園に行く」の手前の、「玄関から外に出てもらう」をゴールとすれば、解決策が浮かぶかもしれません。
育児の困りごとを解決するアイデアから発想法までわかる一冊。
これぞ育児ハックの決定版!ぜひご覧ください。
『子育てブレスト その手があったか!67のなるほど育児アイデア集』
著/佐藤ねじ・佐藤蕗
www.amazon.co.jp/dp/4093891230
【著者プロフィール】
●佐藤ねじ
1982年生まれ。プランナー/クリエイティブディレクター。面白法人カヤックを独立後、2016年ブルーパドルを設立。WEB・アプリ・商品やお店などの企画とデザインを行う。主な仕事に「ボードゲームホテル」「隠れ節目祝いby よなよなエール」「アルトタスカル」「不思議な宿」「佐久市リモート市役所」「小1起業家」「劣化するWEB」など。著書に『超ノート術』(日経BP)がある。
●佐藤蕗
1982年生まれ。手づくりおもちゃ作家。建築設計事務所勤務を経て、第1子の出産を機にフリーランスに。育児をしながら作っていたおもちゃが反響を呼び、デザイナーやイラストレーターとしての活動のかたわら造形作家として、現在は雑誌や新聞、WEBなどで作品を発表している。著書に『ひらめいた! 遊びのレシピ ふきさんのアイデアおもちゃ大百科』(偕成社)など。