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24円で買えるXiaomi「13T Pro」、10万円切りのモトローラ製折りたたみモデル「razr 40」、ソフトバンクのスマホが激安すぎる理由

2024.01.20

FCNTがレノボ傘下に加わると何が起きる?

石川氏:モトローラといえば、急に社長が変わったっていう話もありますね。

房野氏:あれ、何があったんですかね。びっくりしました。

石川氏:聞くところによると、レノボの傘下としてモトローラとFCNTを一緒にしようという動きがあるらしい。もしかしたら、2024年にモトローラの新型端末は登場しない、そう予測する人がいるくらいです。FCNTは「らくらくホン」やarrowsシリーズを継続していくので、FCNTとのパイプが強い仲田正一氏が社長になったんじゃないかと言われています。

らくらくホン F-01M

房野氏:レノボの傘下にはNECもありますが、NECとFCNTの関係はどうなんですか?

石野氏:NECはPC事業なので、また違うと思いますよ。

石川氏:FCNTにどれくらい開発の人が残っているかはわかりませんが、当然、FCNTというブランド名は使える。ベースはモトローラかもしれないけれど、FCNTモデルとして登場するかもしれない。

法林氏:FCNTは、相当、人が減ったみたいです。富士通はドコモと共同でいろいろな特許を持っていますが、これが意外と厄介。共同のものなので、片方の会社がなくなった時に、権利関係をどうするのかという問題がある。

石川氏:それなら、ドコモは最初から、富士通を支援しておけばよかったんじゃないか、そんな疑問はあるけれど……。まあ、シャープ1択になってしまったら、メーカーのコントロールが難しくなる可能性もある。FCNTという選択肢を残すことは、キャリアにとって都合がいいのかもしれません。

房野氏:位置づけとしては、モトローラが上位になるんですか?

石川氏:序列は一緒になるっていう話を聞きました。

法林氏:FCNTという会社は存続するけれど、Lenovoからの出資を受けて、事業を再開している。

石野氏: FCNTがレノボの傘下になるということですね。

石川氏:事業として、モトローラとFCNTブランドを、同時に扱う会社ができるというイメージですね。arrowsブランドを残すこともできます。今までモトローラから、価格の安い端末がたくさん出ましたが、それをarrowsブランドに変更する可能性もありますし、やっぱりらくらくホンなどのシニア向けモデルは、今後のために残しておきたいはずです。

石野氏:razr的なモデルをarrowsから出すとか。将来的には、PCでいう、レノボとNECの関係のようになっていくと思います。

房野氏:そうすれば、一応、日本のメーカーということになって、ドコモでも端末が採用されるかもしれませんね。

石野氏:そうですね。だからこそモトローラがrazrに力を入れているという見方もできる。普通、2機種も折りたたみスマートフォンを発売しないですよ。

法林氏:というか、ドコモはモトローラを扱った実績があるよね。

石野氏:そう。モトローラならセーフみたいです(笑)

石川氏:ただし、モトローラの前社長だった松原さんがrazrに注力して頑張っていた。社長が変わったら今後、どうなるかわからなくなりました。

法林氏:FCNTは5Gのミリ波に関する特許など、多数持っているよね。

石川氏:FCNTがレノボの傘下になることで、日本企業が持っていた特許が海外に流れることになる。これって、いいことなのかなって考えてしまいますね。

法林氏:でも、「日本の企業だけでやりましょう」という政府の音頭で始まったジャパンディスプレイは、どうなったか……とも思う。「デジタル立国」というくらいなら、もう少し考えて仕事しないとダメ。

石川氏:そうですよね。もはや、総務省がメーカーをつぶしているような状態ですし、経産省にしても、一生懸命お金をばら撒いていますけれど、それって違うんじゃないかな……。

房野氏:FCNTには今も社長さんがいらっしゃいますよね。

法林氏:いますよ。田中典尚さんという方です。

房野氏:では、会社としては、今もあるんですよね。

石野氏:存続したというか、民事再生法で支援先を探していたところ、レノボが手を挙げたという形ですね。

……続く!

次回は、NTT法の進展について会議する予定です。ご期待ください。

法林岳之(ほうりん・ たかゆき)
Web媒体や雑誌などを中心に、スマートフォンや携帯電話、パソコンなど、デジタル関連製品のレビュー記事、ビギナー向けの解説記事などを執筆。解説書などの著書も多数。携帯業界のご意見番。

石川 温(いしかわ・つつむ)
日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、2003年に独立。国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップルなども取材。NHK Eテレ「趣味どきっ! はじめてのスマホ」で講師役で出演。メルマガ「スマホで業界新聞(月額540円)」を発行中。

石野純也(いしの・じゅんや)
慶應義塾大学卒業後、宝島社に入社。独立後はケータイジャーナリスト/ライターとして幅広い媒体で活躍。『ケータイチルドレン』(ソフトバンク新書)、『1時間でわかるらくらくホン』(毎日新聞社)など著書多数。

房野麻子(ふさの・あさこ)
出版社にて携帯電話雑誌の編集に携わった後、2002年からフリーランスライターとして独立。携帯業界で数少ない女性ライターとして、女性目線のモバイル端末紹介を中心に、雑誌やWeb媒体で執筆活動を行う。

構成/中馬幹弘
文/佐藤文彦

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