メルセデス・ベンツ日本は、メルセデス・ベンツの中核モデル新型Eクラス(セダン/ステーションワゴン)を発表し、1月12日より予約注文の受付を開始した。なお、新型Eクラス(セダン、ステーションワゴン)は2月の発売を予定している。
Eクラスは、世界で累計1,600万台以上の販売台数を誇るメルセデス・ベンツの中核をなすモデルであり、1946年に発表されたW136型以来、常に時代に先駆けて革新的な技術を採り入れ、世界のプレミアムセダンの指標とされてきた。
今回の新型Eクラスは、パワートレインを全てのモデルで電動化するとともに、ナッパレザーで仕立てた高級感のある内装に加え、センターディスプレイと助手席ディスプレイを一体型にしたMBUXスーパースクリーンでサードパーティ製のアプリケーションも使うことができる最新世代のMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)など、機能性と快適性を大きく向上し、デザインを一新して生まれ変わった。
エクステリアデザイン
新型Eクラスは伝統と先進性を融合したクルマであり、Eクラスの長年にわたる歩みを受け継ぐ一方、新たなエクステリアを採用することで、メルセデス電気自動車の前衛的なトレンドセッターとの間をつなぐ架け橋のような存在となる。
新型Eクラスのエクステリアデザインは、短いフロントオーバーハングと長いボンネット、そしてグリーンハウスは大きく後退させている。ホイールベースが2,960mmと先代モデルより20mm拡大されたこともあり、キャビンはゆったりとしたサイズとなった。
また、このメルセデスの伝統的なセダンの「キャブバックワード」デザインに続くリアは、均整の取れたオーバーハングを備えている。ボンネットにはアクセントとしてパワードームが設けられているほか、流れるようなCピラーがダイナミックな効果をもたらしている。
フロントのヘッドライトとフロントグリルをつなぐブラックパネルに似た部分は、ハイグロスブラック仕上げで、メルセデスの電気自動車を想起させるデザインとなっている。
3Dデザインのフロントグリルは、中央のスリーポインテッドスターがグリルに一体化している。シングルルーバーや周囲を縁取るクロームサラウンドなどが特徴的なデザインとなっている。
また、イルミネーテッドラジエーターグリルをE350eにオプション設定している。サイドライトの機能を拡張したもので、夜間や夕暮れなどでラジエーターグリルが白く光る。上下2本のファイバーバンドルは細いガラス繊維1,000本以上で構成されている。
サイドビューは、調和の取れたプロポーションと特徴的なキャブバックワードデザインを採用。また、メルセデス・ベンツのラグジュアリーモデルに採用されている格納型のドアハンドルを採用している。
キーを持った人が近づくことによって、ボディ面から自動でせり出すこのドアハンドルは、通常時はボディ面に格納されており、シンプルでクリーンな面を際立たせる。
万が一の事故の場合などには自動でせり出すことで、従来どおり、強い力で外部から引っ張り、ドアを開けることができる安全性も継承されている。
サイドを別々に走る2本のキャラクターラインは、新型Eクラスのスポーティ性を強調するデザインで、精巧にデザインされた曲面形状の効果を最大限に引き出している。
デザインチームは「Sensual Purity(官能的純粋)」のデザイン基本思想を踏まえ、独特な光の戯れを演出する立体的で彫刻のような造形を生み出した。なお、クロームトリムは控えめに、そしてスタイリッシュに配置されている。
リアで特徴的な部分として、ツーピース型LEDリアコンビネーションランプが挙げられる。デイデザイン、ナイトデザインのいずれも、スリーポインテッドスターのモチーフが採用された特別なデザインとなっている。
左右のリアコンビネーションランプは中央でつながったデザインによりワイドなリアエンドを強調。リアエッジ部のクロームトリムも同様の効果をもたらすものとなっている。