大学生の薬物使用に対する態度、約4人に1人が「特定の条件下での使用は許容される」
薬物使用に対する態度について聞いたところ、大部分が「絶対に使うべきではない(66.2%)」に続き、「特定の条件下での使用は許容される(23.9%)」、「使用は個人の自由である(7.1%)」と答えた。
この傾向は、麻薬・覚せい剤乱用防止センターが指摘する若年層の大麻使用許容度の増加と一致しており、10代から30代で「少しなら構わない」「個人の自由」との意見が増えている現象を反映した結果となった。
大麻乱用問題への認識や薬物リスクの理解を踏まえると、若年層の意識と態度の間にギャップがあることが明らかに。
※公益財団法人 麻薬・覚せい剤乱用防止センター 「薬物乱用防止のための情報と基礎知識(https://dapc.or.jp/kiso/01_whatis.html)」
薬物の使用、購入に関する経験について聞くと、大多数が「そのような経験はない(92.9%)」と回答。続いて、薬物の使用、購入を勧められたことがあると回答した学生は5.6%となった。
日常生活で大麻を入手できるかに関しては、「わからない(40.0%)」に続き、約3分の1の学生が「入手可能(36.1%)」と回答。これらの結果からは、実際の勧誘経験が少数である一方で、大麻へのアクセスが比較的容易と感じる学生が多い様子が見受けられる。
大学実施の薬物に関する教育活動、認知率は高い一方で参加は4.3%。改善案は?
大学が実施する薬物乱用防止に関する教育活動においては、「知らない(39.9%)」、「知っている(33.4%)」、「知っているが、参加したことはない(18.5%)」と続いた。
さらに、「大学での薬物乱用予防教育にどのような改善が必要だと思いますか?」と聞いたところ、約400件のコメントが寄せられた。
コメントでは特に、必修科目として組み込むことを提案する声が多く、実体験の共有や薬物について正確に知る機会の提供等が求められている様子が見られたので、一部抜粋して紹介しよう。