小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

2年で実質1万円切りの最強コスパ!モトローラの縦折り型折りたたみスマホ「razr 40s」を使ってわかった○と✕

2024.01.16

半開きでの操作が便利、おサイフケータイ対応もうれしい

 ヒンジは開閉の途中で止まる仕様になっているため、半開きのまま操作することもできる。例えば、YouTubeを再生している際に半開きにすると、上半分が動画、下半分が操作パネルに切り替わる。これによって、動画を一時停止したり、次の動画に飛ばしたりといった操作を行える。本体を机やテーブルに置いたまま視聴できるだけでも便利だが、操作性も向上するというわけだ。

YouTubeやカメラなどを起動している際に画面を半開きにすると、下半分が操作パネルに切り替わる

 撮影時に、本体を置いたままにすることも可能だ。この場合も、上半分がファインダー、下半分がシャッターなどの操作パネルになる。テーブルなどに置いておけば、手ブレが発生せず、安定した状態で撮影できる。連写合成のため、数秒間本体を固定しなければならない「ナイトビジョン」は、特にそのメリットを生かしやすい。半開きの状態は、フォルダブルスマホならではの価値と言えるだろう。

 一方で、このモードに対応しているアプリはまだまだ限定的。Zoomなど、サードパーティでも対応しているものはあるが、Google純正アプリの一部と、モトローラのプリインストールアプリ以外で利用できる機会は少ない。競合となるサムスンのGalaxy Z Flip5の場合、下半分を強制的にタッチパッドとして使う機能があったが、ああいった工夫もほしかった。

サードパーティアプリも一部この機能に対応している。画像はZoom

 チップセットには、ミッドハイクラスのスマホに向けて開発された「Snapdargon 7 Gen 1」が採用されている。フラッグシップモデルが搭載する「Snapdragon 8 Gen 2」などに比べると、CPU、GPUともに性能は抑えめだ。ベンチマークで測ると、スコアには如実な差が出る。一方で、ブラウジングやSNSなどのアプリに関しては、とても滑らかに動く。合成などを必要とするナイトビジョンも、比較的スムーズに画像が生成される。3Dグラフィックスを多用したゲームでは差が出る一方で、普段使いでは、あまり気にする必要はないだろう。

「Geekbench 6」で計測したスコア。Snapdragon 8 Gen 2搭載のハイエンドモデルに比べると、シングルコア、マルチコアともに数値は低い

 普段使いという意味では、上位モデルのrazr 40 ultraで搭載していなかったおサイフケータイに対応していることの方が利点は大きい。モバイルSuicaやiD、QUICPayなど、サービスはひと通り利用可能。しかもFeliCaの場合、コード決済と違い、閉じたままでも本体をかざすだけで利用でき、フォルダブルスマホと相性が抜群にいい。さすが、フィーチャーフォン時代に開発された機能なだけあって、折りたたみ端末向きだ。

モトローラのフォルダブルスマホとして、初めておサイフケータイに対応した

 モトローラならではの、素のAndroidに近いユーザーインターフェイスも、操作感がいい。上位モデルの差分として、ディスプレイのリフレッシュレートが144Hzと低いことがあるが、これでも一般的なフラッグシップモデルより高いため、十分な滑らかさ。操作時のレスポンスは良好だ。こうした機能を考えると、razr 40sはフォルダブルスマホとして破格と言える。今まで価格で二の足を踏んでいたユーザーにも、自信をもってオススメできる1台だ。

【石野’s ジャッジメント】
質感        ★★★★
持ちやすさ     ★★★★★
ディスプレイ性能  ★★★★
UI         ★★★★★
撮影性能      ★★★★
音楽性能      ★★★★
連携&ネットワーク ★★★★★
生体認証      ★★★★
決済機能      ★★★★★
バッテリーもち   ★★★★
*採点は各項目5点満点で判定

取材・文/石野純也

慶應義塾大学卒業後、宝島社に入社。独立後はケータイジャーナリスト/ライターとして幅広い媒体で活躍。『ケータイチルドレン』(ソフトバンク新書)、『1時間でわかるらくらくホン』(毎日新聞社)など著書多数。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年5月16日(木) 発売

新NISAで狙え!DIME最新号は「急成長企業55」、次のNVIDIAはどこだ!?

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。