オリジナルゲームでは見事なアイディアで滑らかアクションを表現!!
2つ目の競技は「Scratch」をもとにした、複数人が同時にプログラミングできるツール「プログミー」を使って、オリジナルゲームを作成するという内容。10分間の作戦タイム後、30分間の制限時間内で作業をする「ハッカソン」形式で行われた。
各チームとも、30分という短い時間で、オリジナリティあふれるゲームを作成。解説者や審査員を驚かせる完成度を見せた。最高の評価を得たのは西日本:九州・沖縄ブロック代表Dチーム。作成したゲームは、落下してくるてんとう虫を網で捕まえるというもの。解説者は、虫取り網の滑らかな動きに注目。網を90度動くようにプログラムするところを、10度ずつを細かく連続で動かすというアイディアによって実現した、高度なプログラミングだった。解説者や審査員も唸らせたDチームは、「ロボット競技」に続く見事な2連勝を飾った。
優勝は西日本:九州・沖縄ブロック代表Dチーム! 金城選手が三冠を達成!!
総合ポイントでトップとなったのは、西日本:九州・沖縄ブロック代表Dチーム(金城亜蓮選手:小学4年生、菅倫瑠選手:小学6年生、関博升選手:小学6年生)。「ロボット競技」と「ゲーム開発競技」の2連勝で完全優勝し、3人の選手たちは「嬉しい」と笑顔を見せた。2位には東日本:関東ブロック代表Bチーム(竹村葉太選手:小学6年生、塚原和真選手:小学5年生)が滑り込んだ。このチームは選手の1名(樋野友晴選手:小学5年生)が体調不良でリモート参加となりながらも、2名が力を合わせて健闘を見せた。
また、大会MVPには西日本:九州・沖縄ブロック代表Dチームの金城亜蓮選手が選ばれた。金城選手はヤマハ発動機賞に選ばれ、チーム優勝と合わせてトリプル受賞の三冠となった。参加選手の中で最年少の小学4年生でありながら最高の活躍を見せる結果となり、本人も「優勝できてMVPにも選ばれるなんてビックリ」と語った。大会後には、解説者や審査員が口をそろえ、選手たちのレベルの高さを賞賛。「今日活躍した選手たちの中から、未来の日本を担うIT技術者やAI研究者が現れるかもしれない」と、期待を感じさせる大会となった。
文/山田雅巳