PayPayのオフライン決済が大幅強化された。
2023年7月に搭載されたこの機能は、あくまでも非常時の緊急手段という要素が強かった。即ち、決済上限額が設定されているのだ。その上限額が大幅に緩和され、より使いやすくなった。
年末年始休暇を目前に控えた中でのこの変更は、我々の生活にどのような変化をもたらすのだろうか?
あくまで「緊急手段」だったオフライン決済
キャッシュレス決済は、基本的にオンライン環境でない場所に弱い。
が、人間の作ったモノやコトは完璧ではない。通信障害という名のトラブルが発生することもある。そのような時に現金を持っていなければ、たちまちのうちに窮地に陥ってしまう。故に筆者は「パスケースに1,000円札1枚」をところどころで提案している。
が、PayPayの「オフライン支払いモード」を利用すれば通信障害の中でも今までとあまり変わらないキャッシュレス生活を送れるかもしれない。
これは文字通り、オフライン環境下での利用を想定した機能。ただし、無尽蔵に使えるわけでは全くない。先日まで、
決済金額
5,000円/回、10,000円/過去24時間、50,000円/過去30日間
決済回数
2回/過去24時間、10回/過去30日間
という上限が設定されていた。決済1回につき5,000円まで、そして24時間以内に2回までという制限だった。
ここから考察すると、やはりこれは「緊急手段」という意図が非常に強い。
このオフライン支払いモードが実装された当時のプレスリリースを見ると、
本機能の提供により、通信障害時はもちろん、地下や多くの人が集まるイベント会場などの通信が不安定な状況でも、「PayPay残高」または「PayPayあと払い」で決済(決済金額や回数に上限あり)をすることができるようになります。
と書かれているが、イベント会場での買い物に「1回5,000円、24時間以内2回」という縛りがある限り十分な買い物はできないのではないか。ジュースと焼きそばを別の屋台で買ってしまえばそれで終わりである。