厚生労働省がフリーランスの労災保険への特別加入について、原則全職種に拡大する方針を示した。働き方の多様化が進む中で、フリーランスの労働環境が変化してきているが、フリーランスの人は、働き方に関してどのような意識を持っているのだろうか。
GMOクリエイターズネットワークは、提供する日本初のフリーランスに特化した金融支援サービス「FREENANCE byGMO」のユーザーを対象に「労災保険についての意識調査」を実施した。
労災保険の必要性を感じたことがある人が多いものの、特別加入できることを知らない人が多数
■Qフリーランスとして働く中で、労災保険の必要性を感じたことがありますか?(回答数440)
まず、フリーランス・個人事業主として働く中で、労災保険の必要性を感じたことがあるかを質問したところ、60.7%が「ある」と回答した。
■Q「これは労災に該当するのでは」と感じた出来事を経験したことはありますか?(回答数440)
また、「これは労災に該当するのでは」と感じた出来事の有無を聞くと、16.8%が「ある」と回答。
具体的な出来事は「ストレスによる胃潰瘍(ITエンジニア)」「撮影時の怪我(カメラマン)」「打ち合わせ帰りの事故(WEBデザイナー、UI/UXデザイナー、DTPオペレーターなど)」など、不慮の事故だけではなく体調面でも経験がある人がいることが判明。
■Q職種によっては、フリーランスも労災保険に特別加入できることを知っていますか?(回答数: 440)
フリーランスや個人事業主は「特別加入」として一部職種等の労災保険への加入が認められている。こうした特別加入について質問すると、制度を「知らない」という回答が58.9%となり過半数となった。
■Q労災保険に加入できる場合、加入したいと思いますか?(回答数: 440)
次は労災保険へ加入したいかどうかについて尋ねたところ、「保険料が自己負担ではない(発注企業等が負担)なら加入したい」という回答が最多で44.8%となった。一方、「保険料が自己負担でも加入したい」という回答も26.4%という結果に。
この設問に「その他」と回答した人に理由を尋ねると、「もう少し詳細を調べてから(映像クリエイター)」「収入に余裕ができたら検討したい(ライター)」「保険料次第(カメラマン)」といった声があった。
今回の調査から、フリーランスは労災保険の必要性を感じたことがある人が多いものの、特別加入できることを知らない人も少なくないことがわかった。
また、労災保険の保険料が会社負担となる会社員とは異なり、フリーランスは保険料負担が加入のハードルになっていることもうかがえる。
「FREENANCE byGMO」は、仕事中の事故などを最大5,000万円補償するフリーランス特化型の損害賠償保険が会員に付帯することに加え、怪我や病気に備える所得補償保険『あんしん補償プラス』を提供している。
今後もフリーランス・個人事業主の人たちが安心して活動するためのインフラとなることをめざし、「お金」や「生活」の面においてさまざまなサービスの提供を行っていくとのこと。
調査概要
調査テーマ:フリーランス・個人事業主の労災保険への意識に関するアンケート
調査対象:「FREENANCE byGMO」に登録しているユーザー440名
有効回答数:440件
調査期間:2023年11月16日(木)~11月21日(火)
調査方法:インターネットによる調査
調査主体:「FREENANCE byGMO」
※「FREENANCE byGMO」調べ
構成/Ara