3.未経験転職の満足度:未経験転職をして「良かったと思う」人は61.4%、「悪かったと思う」人は4.4%
未経験転職をした人に、未経験転職をして良かったと思うかどうかを尋ねたところ、6割以上(61.4%)が「良かった」(「とても良かったと思う」、「良かったと思う」の合計)と回答した。「どちらとも言えない」の中立回答が34.2%だったが、「悪かった」(「とても悪かったと思う」、「悪かったと思う」の合計)と回答した人は4.4%にとどまっている。
さらに、はじめて未経験転職をした年代別に見てみると、18歳~34歳で初めての未経験転職をした人は61.5%、35歳~49歳で経験した人は60.7%が「良かった」と回答し、ほぼ差がないことがわかった。「悪かった」と思う人も18歳~34歳では4.4%、35歳~49歳では5.4%にとどまった。
35歳以上ではじめて未経験転職をした人は全体の7.8%(56名)と割合は低く、年齢を重ねてから未経験転職をする人は少ない傾向だが、未経験転職の満足度は年齢に関わらず高い傾向にあることがわかった。
また、未経験転職をして「良かった」と感じる理由を自由回答で尋ねたところ、以下のような声があった。
「それまで活かせていなかった、大学で学んだ知識を活かせるようになった」(26歳/男性/製造業)
「視野が広がり、人として成長できる機会になった」(36歳/女性/医療・介護・福祉関連)
「向いていないと思っていた職種が天職だった」(40歳/女性/卸売・小売業)
「一から覚えようと必死になれた」(40歳/男性/情報通信・IT関連)
4.未経験転職をした人の「未経験転職」に対するイメージ:1位「新たな経験やスキルを積むことができる」(79.0%)
未経験転職をした人に、「未経験転職」のイメージを尋ねたところ、「新たな経験やスキルを積むことができる」(1位:79.0%)、「新たな仕事やキャリアに挑戦できる/キャリアチェンジが実現できる」(2位:77.4%)が上位となった。
また、はじめて未経験転職をした年齢が35歳以上の人は、最も多かった回答が「可能性の広がる転職である」「新たな経験やスキルを積むことができる」の2つで、8割以上(ともに83.9%)にのぼった。年齢を重ねてから未経験転職をした人も、未経験転職に可能性を感じ、ポジティブに捉えていることがわかった。
5.これから未経験転職する人へのアドバイス:1位「年収や待遇などがどのくらい変わるのか確認しておく」(35.1%)
未経験転職をしたことがある人に、これから未経験転職をする人へ向けたアドバイスを聞いた。その結果、3人に1人が「年収や待遇などがどのくらい変わるのか確認しておく」(35.1%)ことだと回答し、最も多い結果となった。次いで「自分のキャリアを振り返り、未経験でも活かせる強みを明確にしておく」(26.9%)、「無計画ではなく、先のキャリアを見越して未経験転職をしておく」(26.5%)となった。
未経験転職をしたことのある人は、事前に待遇などをきちんと確認しておくこととともに、キャリアを振り返って自身が持つ強みやスキルを棚卸し、今後のキャリアにつなげる視点が重要であると考えている傾向が明らかになった。
<「未経験転職に関する調査」概要>
調査主体:Indeed Japan株式会社
調査対象:
<事前調査>
現在就業中の25歳~49歳の正社員(無期雇用/フルタイム就業者)、会社経営者、会社役員、公務員、団体職員の転職経験者 男女計8,399名
<本調査>
現在就業中の25歳~49歳の正社員(無期雇用/フルタイム就業者)、会社経営者、会社役員、公務員、団体職員の未経験転職をしたことのある男女計720名
割付方法:未経験転職の有無およびそのパターン、性年代、現在の職種にて割り付けし、均等回収。
※事前調査のみ、正社員・公務員の性年代人口構成比に基づいてウェイトバック集計を実施。
調査方法:インターネット調査
調査期間:2023年10月17日~10月23日
※構成比(%)は小数第2位以下を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合がある。
出典元:Indeed (インディード)
構成/こじへい