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ビジネスでもプライベートでも120%役に立つ「雑談力」の極め方

2024.01.07PR

周りの人間と良好な関係を築いておくことは、ビジネスやプライベートなどに関わらず人生における成功の秘訣だ。そのためにも”トーク”で相手の心を掴む力を鍛えたいところ。そこで元芸人という経歴を活かし、お笑いのメカニズムを活用した企業研修「コメディケーション」を展開する株式会社俺代表取締役の中北朋宏さんに、シチュエーション別で求められる雑談力の鍛え方や、雑談に対する考え方などについて聞いた。

意志なき雑談は不要

大前提として、目的のない雑談は無意味だと、中北さんは語る。

「取引先との会議などでアイスブレイクとして天気の話をする人ってたまにいると思うのですが、その話題から先につながるものはほとんどありません」

ビジネスの場でもそれ以外でも、何のために雑談をするのかを意識するだけで喋る内容は大きく変わってくるという。

「他人と関わる上で、お互いのことを知らないと何事もうまくいきません。雑談はそのためのファーストステップです。仕事の場合、その目的にプラスして会社の利益などが乗っかってくるというだけなのです」

以上のことを踏まえて、3つのシチュエーション別における雑談のコツを紹介していこう。

(1)クライアント:信用+αの2つの印象をもたせることを意識

特に初対面の取引先との打ち合わせでは、まずアイスブレイクで場を和ませるのが定石だとよく言われるが、つい自分から色々喋らないといけないのでは? と焦ってしまいがち。中北さんは、大事なのは相手の情報を引き出すことだという。

「そもそもの目的は、会社の信頼や個人としての信頼を獲得すること。信頼は自分の話だけで得られるものではなく、相手からの会話や相談を通して積み上げていきます。そこで、相手が喋りやすい場をつくることが重要です。そのためにも、事前に相手の情報をインプットした上で、相手の課題や今後のことなど、ある程度真面目な話から会話を組み立てていくべきです。その上で相槌やアイコンタクトなど、所作で雰囲気を柔らかくする。こうすることで、まず信頼を獲得することができます。これらの技術はトップで活躍するサラリーマンなら自然と身に着けている技術だと思います」

中北さんがオススメするのは、これらに加え、打ち合わせの前半と後半で2つの印象をもたせることだという。

「信頼を獲得した上で、さらにこの人面白いとか只者じゃないとか、興味をもたせるような印象付けができれば理想です。私はよく、シリーズものの小話を打ち合わせごとに用意しています。弊社の社員がクリスマスイブにプロポーズに成功したのですが、付き合い出したころから少しずつその社員のエピソードを話していくことで、会うたびに『あの話どうなったんですか?』と聞いてもらえるような関係性を作るようにすることで、より関係性を長く深く構築することができるのです」

(2)上司と部下:互いに自己開示することで、成長できる場を作る

上司と部下の関係性に関する企業研修を数多く手掛けてきた中北さんだが、昨今の職場は「叱れない上司」と「ゆるい職場に早々に見切りをつける部下」が増えてきていると語る。

「これらはお互いに問題があると考えています。心理的安全性というワードが広まっていますが、この言葉が独り歩きしすぎている印象です。安全な場作りが行き過ぎた結果、部下にチャレンジさせられない。部下も成長実感が得られず、職場を離れていく。この悪循環に陥っています。上司側は『この人から学びたい』と思わせられるような立ち振る舞いが大事です。そして部下側も周囲が関わってくれるような『可愛がられ力』を身につけることが同様に重要になります」

上司と部下の信頼関係を構築する上で、お互いの自己開示をする雑談が必要だという。

「弊社の研修では、自分の〝取り扱い説明書〟を作ってもらっています。自分の価値観や将来なりたい姿、されたり言われたりしたら嫌なことまで、自分の内面に関する情報をアウトプットして見せ合うのです。普段の業務では中々知り得ない部分を知ることで、より仕事を円滑に進めたり、部下のキャリア形成の参考にしたりできる。そのための雑談というのが、上司と部下、ひいては社内の人間関係構築の上で必要なのではないでしょうか」

研修で使用している取り扱い説明書は、趣味や好き嫌いなどをはじめ9項目について記載する。

(3)家庭:身近な関係だからこそ、たまには真面目な雑談を

中北さんは月に1度、奥様とお互いの振り返りを行なうヒアリング会を実施しているそうだ。

「以前に言われてハッとしたのが『子育てを手伝うって言うけど、その言葉が出ること自体、前提として主体が私にあるってことだよね』って言葉でした」

気づかないうちに生まれた認識のズレは、後々になって大きな問題になりがちだ。それを修正するためにも、家庭での「真面目な雑談」を取り入れるべきだという。

「人間、年を重ねるごとに価値観や考え方は変化するものです。だけど、何十年も一緒にいる関係性だと、お互いの変化に対してついなあなあになってしまう部分がある。そこから不満に繋がる前に、真面目な雑談をすることでより良い関係が築けるのです」

何においても大事なのは〝尊敬〟

職場でも家庭でも、関係を継続するために一番重要なのが、相手への尊敬だと中北さんは語る。

「特にビジネスの場だと、メリットとデメリットだけで関係性を維持しがちですが、メリットがなくなるとすぐ関係が切れてしまう。それだけではなく、相手に対して尊敬や敬意を持つことで、相手のためにも動くことができる。双方がそうやって思い合うことで、関係性はは長続きするし、より深いものになります」

当たり前の言葉に聞こえるかもしれないが、社会の場ではつい目先の利益や目的にとらわれがちだ。雑談という何気ない場面でも、相手への敬意を持ち、相手の幸せを考えるだけで大きく中身は変わってくるし、それがいずれは自分自身への幸せにも繋がってくるのだ。

中北朋宏
株式会社俺代表取締役社長。浅井企画に所属し、お笑い芸人として6年間活動する。その後、人事系コンサルティング会社に入社。その後、インバウンド系事業のスタートアップにて人事責任者となり、「制度設計」「採用」などを担当。2018年2月9日に株式会社俺を設立。“夢諦めたけど人生諦めていない人のために”をコンセプトに、お笑い芸人からの転職支援「芸人ネクスト」や笑いの力で組織を変える 「コメ ディケーション」を展開中。コメディケーションは約260社に提案し、受講者は2万6000名を超える。2023年9月に著書『おもしろい人が無意識にしている 神雑談力』を発売した。

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取材・文/桑元康平(すいのこ)
1990年、鹿児島県生まれ。プロゲーマー。鹿児島大学大学院で焼酎製造学を専攻。卒業後、大手焼酎メーカー勤務などを経て、2019年5月から2022年8月まで、eスポーツのイベント運営等を行うウェルプレイド・ライゼストに所属。現在はフリーエージェントの「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズのプロ選手として活動中。代表作に『eスポーツ選手はなぜ勉強ができるのか』(小学館新書)。

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