経営・組織コンサルティングや従業員向け研修を展開する識学では、〝派閥〟に関する調査を実施。結果をグラフにまとめて発表した。
ビジネスパーソンの約22.2%が派閥の存在を認識
■Q1.あなたの職場に“派閥”はありますか。
(単数回答、n=5612)
※ここでいう派閥とは出身・縁故・利害などで結びついた人々が形成する排他的(部外者を受け入れない)小集団を指す。
20代~50代の会社員のに、職場に“派閥”はあるのかどうかを聞いたところ、「派閥はあるが自分はそこに属していない」が16.8%、「派閥があり自分もそこに属している」が5.4%と、合計して22.2%が職場に“派閥”があると回答した。
男女別でみると、存在すると回答した男性は25.1%に対し女性は20.3%と、やや男性の方が多いという結果となった。
また、年代別で見ると、どの年代も大きな差はなく、若い世代にも年配の世代にも少なからず“派閥”は存在しているようだ。
以下、職場に“派閥”があり“派閥”に所属している人に聞いた。
■Q2.あなたの会社にはどのような派閥が存在していますか。
(複数回答、n=300)
では、職場にはどんな“派閥”が存在しているのか。職場に“派閥”があると回答した人にその内訳を聞いてみると、最も多かったのは出身校同士のグループで形成される“学閥”が48.0%と最多で、「所属する部や課によるもの」が44.3%という結果となった。
一方で、フィクションの世界でよく見かける「社長派・専務派などの上長が形成する“派閥”」については、20代が最も低く、年代が上がるにつれてその割合が高くなるという結果が得られた。
勤続年数を重ねることで上長とのつながりも濃くなり、それに伴った“派閥”の存在が生まれてくることが推測できる。