コロナ禍の時に注目を集めたオンライン診断をはじめ、近年、医療サービスのデジタル化、DX化が加速傾向にある。こうしたサービスを実際に利用している人は、いったい、どれくらいいるのだろうか?
MMD研究所はこのほど、予備調査では20歳~69歳の男女6,000人、本調査ではオンライン診療利用経験者471人を対象に「2023年医療機関のデジタル化に関する調査」を実施し、その結果を発表した。
オンライン診療の認知度は83.1%、利用経験は8.0%、2021年より0.2ポイント増加
20歳~69歳の男女6,000人を対象に、オンライン診療について聞いたところ、「現在利用している」が4.8%、「過去に利用していた(現在は利用していない)」が3.2%とあわせて利用経験は8.0%となり、「オンライン診療を知っていて、今まで利用したことはないが利用したいと思う」が12.4%、「オンライン診療を知っているが、今まで利用したことはないし利用したいと思わない」が17.7%、「名前だけ聞いたことがある」が45.0%と利用経験をあわせた認知度は83.1%となった。2021年(n=8,325)の調査と比較すると、利用経験は0.2ポイント増加した。
次に、予備調査から抽出したオンライン診療利用経験者471人を対象に、オンライン診療を利用したきっかけを聞いたところ(複数回答可)、「待ち時間を短縮したかったから」が29.7%と最も多く、次いで「都合のつく時間に診察が受けられるから」が29.5%、「予約が簡単だから」が29.3%となった。2020年(n=321)の調査では、「感染予防のため病院に行くことを控えたかったから」が38.9%と最多の回答だったが、今回は15.5ポイント減の23.4%となった。