エン・ジャパンは同社が運営するミドル世代のための転職サイト『ミドルの転職』において、サイトを利用している人材紹介サービスの転職コンサルタントを対象とした「2024年ミドルの求人動向」に関する調査を実施。
回答結果をグラフにまとめて発表した。
転職コンサルタントの約8割、2024年は35歳以上のミドルを対象とした求人が「増加する」と回答
【図1】2024年において、「35歳以上」のミドル人材を対象とした求人募集はどのように変化するとお考えですか?
【図2】2024年はミドル人材にとって、転職に適した年だと思いますか?
2024年のミドル人材を対象とした求人募集の変化について聞くと、78%が「増加すると思う」と回答した。また、2024年はミドル人材にとって転職に適した年かどうかを伺うと、84%が「思う」と回答した。
<Q.2024年はミドル人材にとって転職に適した年か否かについて、具体的な理由を教えてください>
■「思う」と回答した人
・新型コロナウイルスの影響も収まり、市場として採用も活発になっているため、必要とされる経験スキルがある候補者であれば、ある程度の年収を出してでも採用したいという企業の傾向があると感じている。また伸びている業界であれば、今後もその傾向は加速していくと考えており、転職してキャリアアップがしやすいと思う。
・既存事業だけではなく「何か新しいことを」と考えている企業が増えているため、経験且つ発想力もあるミドルの求人も多く出てくるのではないかと考えている。
・どの企業も30代後半~40代中盤くらいまでの人員が不足しており、現在50代の層がいなくなった後の組織構成や後継者育成に課題を抱えている。今までより、もう少し幅広い年代までの求人が増えてきていると感じる。
■「思わない」と回答した人
・2023年は外資系やコンサルの一部で採用STOPがあったため、厳選採用の傾向が続くと考えている。よほど優秀な方か現職に不満がある方でないと、転職して昇給やキャリアアップなどのメリットがあまり感じられないのではないかと思う。
・売り手市場が加速し、悪い意味で情報が多くなり過ぎているため、情報の取捨選択がよりしづらくなり、ミスマッチも増加しそう。
・世界的な政情不安と経済不安のため、安定を求めるミドル人材はなかなか動きづらいように思える。