DIME最新号「NEXTヒットのつくり方」では、国立環境研究所・生物多様性領域の五箇公一先生による2024年のネクストトレンド予想が紹介されている。「凶暴化する自然の猛威に対してどんな備えをしておけばいいか?」というコーナーでは、ヒアリ、トコジラミ、アライグマといった外来種の危険について、わかりやすく解説してくれた。
特に五箇先生は外来種問題の課題解決のために、地方再生がカギになる点を語っている。今回はそのインタビューの一部を、五箇先生の許可を頂いて紹介しよう。外来種問題や生物多様性がなぜ私たちにとって重要な課題なのか、さらに理解が進むはず。ぜひ本誌と合わせて読んでみて欲しい。
DIME最新号の特集は「NEXTヒットのつくり方」2024年のビジネストレンドがまるわかり!
今月のDIMEは2023年の総決算!
爆売れ商品を分析してDIME編集部が導き出した「ヒットの方程式」を大公開するほか時代を先取る専門家たちに総力取材した「NEXTトレンド」も必見です! 次のビジネスチャンスを一足お先にキャッチアップできる、まさに保存版!
毎年恒例「2023年第36回小学館DIMEトレンド大賞」の発表もあります。2023年のトレンドを振り返り、来る未来に乗り遅れないために必読の一冊です!
『DIME』の最新号、ぜひお買い求めください。
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DIME2024年2・3月号
価格790円(税込)
増えすぎた人間を餌にするウイルス
人間に被害を及ぼすウイルスも、結局は人間を餌にしようと人間社会に進出してくるわけです。地球上に人間は過剰に生息しているわけですから、ウイルスから見れば格好の餌であり、食わなければ損。生態系のバランスを維持する天敵として、エイズ、エボラ出血熱、SARS、など、さまざまな新興感染症ウイルスが動物界から生み出され、人間を攻撃し続けています。新型コロナは新興感染症の最新型だったわけです。この攻撃はこれからも続き、いま、もっとも懸念されるのが高病原性鳥インフルが人型に変異することです。
1918年に流行した鳥由来の新型インフルエンザ・スペイン風邪では世界中で死者が約5000万人とも1億人とも推計されていますが、グローバル化が進展した現代社会だったら、もっと被害は甚大となるでしょう。感染症以外にも、温暖化による異常気象、土砂災害、豪雪・・・・・・地球環境が激しく変動して人間にとって極めて住みにくい環境が広がり、まさに人間を淘汰して、地球環境をあるべき状態に復帰させようとするレジリエンスの力が働いているようにも見えます。