男性の脚が悲鳴を上げてしまう15の事件
また、コラボと同じタイミングで、特設サイトも開設された。商品を知ってもらうことができてもケアをする意識がなければ使ってもらえないことから、脚をケアする意識を男性に持ってもらうことを目的に開設したという。
特設サイトでは「#脚泣かせ事件簿」を掲載。男性の脚が悲鳴を上げてしまう事件(=あるある)を紹介したもので、全15件の事件をイラストでわかりやすく示している。こういう事件が起きたときに『メディキュット for MEN』が使えることを訴求するようにした。
15の事件は、関係者で思い当たることを出しあったもの。「自分を含めた関係者で、脚に負担がかかりそうなシチュエーションで思い当たるものを挙げていき、『そうだ』と納得できるものを事件として扱うことにしました」と鈴木氏は話す。
事件の一例が、アウトレットモールみたいなところで荷物持ちとして歩き回ったために脚が棒になる「パパの脚がお荷物になっている」。このほかも思わず頷いてしまうようなものばかりだ。
「#脚泣かせ事件簿」で紹介されている全15件の事件。男性の脚が悲鳴を上げるケースやシチュエーションをイラストとともに示している
ユーザーから「待ってました」の声が
ECサイトやSNSでのレビューで印象的なものとして「待ってました」「満足できた」「(男性の)パートナーに買った」があるという。
鈴木氏は「待っていました」という反応に対する率直な感想をこのように明かす。
「当社のお客様相談室には以前から、『メンズの着圧ソックスは出ないんですか?』といった問い合わせが届いていました。必要としてくれていた男性の中には女性用を履いていた方もいて、そういう人たちが反応して使ってくれています」
また、女性が男性パートナーのために買ったという声については、女性を通じて、男性に『メディキュット for MEN』が知ってもらえる可能性があることを見出すことになった。
取材からわかった『メディキュット for MEN 着圧ナイトソックス ショート』のヒット要因3
1.男性の脚悩みにフォーカスして開発
男性の脚悩みは主に不快感。Uカーブテーピングやアーチサポート着圧といった機能を採用した。男性の脚悩みにフォーカスしてつくり込んだので、完成度が高くなった。
2.親しみと共感性がある訴求
販促でオリジナルキャラクター『メディキュットGメン』を活用したほか、特設サイトで男性の脚が悲鳴を上げてしまう事件を公開。親しみを感じやすく共感されやすいところもあり、使ってみようという気にさせることができた。
3.受け入れられる環境が整っていた
かつて『メンズメディキュット』を発売したときは時期尚早な面があったが、時が進み男性の健康意識が向上。コロナ禍になると、生活習慣が変わり脚に不快感を感じる男性に脚ケアニーズが高まってきていた。商品が受け入れられる環境が整いつつあり、発売のタイミングが良かったといえる。
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脚ケアのために着圧ソックスを履くことがさらに男性に浸透すれば、女性用『メディキュット』みたいなラインアップ展開が要望されるようになるだろう。同社も男性用のラインアップ拡大は考えており、今後、時間帯や場所、季節などに応じて使い分けられるようになると思われる。
製品情報
https://www.mediqtto.jp/line-up/for-men/for-men-40/
特設サイト
文/大沢裕司