日本国内における語学学習に関する調査(一部抜粋)
まず全回答者に対し、自身の英語力への自信について質問したところ、「ある」「どちらかというとある」のいずれかを回答した人は10.7%と、非常に低い数字となった。都道府県別で英語力への自信を見てみると、上位には人口の多い都府県がランクインしている。
■英語力に自信がある都道府県トップ5
1位:東京都 20.0%
2位:神奈川県 19.0%
3位:京都府、大阪府 15.0%
5位:福島県、栃木県、鹿児島県 14.0 %
「現在、自発的に語学学習を行っている」もしくは「現在は語学学習を行っていないが、今後、自発的に臨む意欲がある」と回答した人を「語学学習の意欲が高い」と定義し、都道府県別の傾向を調査したところ、福岡県が最も高く(45.0%)、ついで千葉県(42.0%)、東京都(40.0%)となった。
「義務教育などでの学習を除く、自発的な語学学習を行っているか」という質問では、15.6%が「はい」と回答。そのうち38.6%が10代、23.0%が20代となり、60%以上を若年層が占める結果に。
現在自発的に語学学習を行っていない」と回答した人のうち、18.4%が「今後自発的に語学学習に臨む意欲がある」と回答し、結果、語学学習に前向きな人(現在学習を行っている、もしくは意欲がある)は全体で31%にのぼった。
■自主的に語学学習を行っている都道府県トップ5
1位:福岡県 26.0%
2位:神奈川県 23.0%
3位:千葉県 22.0%
4位:福島県、大阪府 21.0%
英語を選択する人がどの年代でも8割以上と非常に人気である一方で、韓国語では特に世代間の違いがあらわになった。
30代以降では各年代10~15%の人が韓国語を選択したが、20代では26%が、さらに10代では37%が韓国語を学習している。
まだ語学学習をはじめていないものの意欲がある層に対し、どの言語に興味があるかを聞いた質問でも、20代の45.3%、10代の52.4%が韓国語に興味があると回答し、こちらも他世代に比べ、圧倒的に高い数値となった。
Duolingoの国内の韓国語学習者も成長傾向にあり、昨年から平均DAUが+52%成長となっている。
語学学習を行っている人に対し、語学の学習方法(複数回答可)を尋ねると、最も多かったのは「アプリ」で半数以上が利用(57.1%)、ついで「YouTubeやNetflixなどの動画サービス」(40.5%)、「教本」(36.3%)、「オンラインレッスン」(12.9%)という結果となった。
昨年は動画と教本についでアプリが3位だったのに対して大きく伸長し、語学学習にアプリを使うことが大きく浸透したと考えられる。(*)
※White Paperに追記を記載
*)昨年と調査会社が異なるため、モニターに若干の誤差が想定される
4割が「生成AIの登場が語学学習に変化を与えた」と回答。6割が語学学習サービスに最新テクノロジーが使われていることを重視
今年のトレンドとして外せないのが、生成AIだ。2022年11月にChatGPTがリリース、2023年3月にはGPT-4がリリースされ、毎日のようにニュースで目にするほどブームとなった。
そこでDuolingoの国内調査では、生成AIが語学学習にどのような影響を与えたのかを明らかにするため、いくつかの質問を実施。
語学学習に前向きな1464人(現在語学学習を行っている、もしくは語学学習に意欲的である)に対し、「生成AIの登場が、語学学習になんらかの影響や変化を与えたと思いますか?」という質問を行ったところ、41%が「はい」と回答。
一方で語学学習方法として「ChatGPT」を活用している人は、学習者の6.1%にしか満たず、自身でプロンプトを書くよりも、生成AIが実装された他の多くの語学学習アプリを使う方が手軽であることが考えられる。
また、「アプリやオンラインレッスンなどの語学学習サービスにAIなどの最新テクノロジーが使われていることは重要ですか?」という質問に対しては、「とても重要」「やや重要」と回答した人が59.6%となった。
調査概要
調査対象:母国語が日本語である、各都道府県男女100名
調査期間:2023年11月10日 – 11月15日
調査方法:インターネット調査
有効回答人数:4700名
※『Duolingo Language Report 2023』調べ
関連情報
https://ja.duolingo.com/info
構成/Ara