物価高騰が1年以上にも及び昨今も賃上げや税収に関する議論がなされるなど、2023年の終盤までお金や収入に関する話題が後を絶たない中、各企業で冬ボーナスの支給が行われるシーズンとなった。
厚生労働省の調査では今冬ボーナスは例年と比較して高い水準との予想が立ったが、物価高騰に賃上げが追いつかない状況とも言われている。このような状況で実際に働く社会人の今冬ボーナスの支給有無や冬ボーナスに対する意識に変化は見られるのだろうか。
そこでJob総研では 614 人の社会人男女を対象に、今冬ボーナスを含めた過去5年の支給有無と支給額の推移、また物価高騰による消費意識や今冬ボーナスの使い道、さらに今冬ボーナスから貯金に回す割合と具体的な金額及び今冬ボーナスの納得度と転職意識などを調べるため「2023年 冬ボーナス実態調査」を実施した。
今冬ボーナスの平均支給額は66.5万円、中央値は55万円!平均額では男性が女性より36.0万円高い
回答者全体の614人に2023年の冬ボーナスの支給有無を聞くと、「支給あり」が67.9%で過半数をしめ、「支給なし」が32.1%となった。
また冬ボーナス「支給あり」の推移を見ると、2019年が60.2%、2020年が61.7%、2021年が62.5%、2022年が62.1%と2019年から微増が続き2023年は過去最多の67.9%という結果に。
今冬ボーナスの支給ありと回答した417人に支給額(支給予定額を含む)を記述回答で聞いたところ、今冬ボーナスの平均支給額は66.5万円、中央値が55万円、最頻値が50万円となった。
過去5年の平均支給額推移を見ると、2019年が63.7万円、2020年が62.5万円、2021年が64.2万円、2022年が63.9万円と増減を繰り返してきたが、2023年は過去最多の66.5万円という結果に。
今冬ボーナスの支給有無を男女別に見てみると、支給ありと回答した男性が75.5%、女性が54.8%となっている。
また、男女別の支給額を見ていくと、男性の平均額が77.6万円、中央値70万円、最頻値50万円に対して、女性の平均額は41.6万円、中央値35.5万円、最頻値が30万円という結果になり、平均額で36.0万円、中央値で34.5万円、男性の支給額が女性よりも高い結果となった。