裁判所のジャッジ
裁判所
「クソヤローY男は慰謝料120万円はらえ。内訳はウソつき70万円、暴行50万円だ」
――全面的にY男が悪いってことですよね?
裁判所
「いや、X子さんも悪いんだよ。X子さんはY男が既婚者と知った上でSEXしてるよね。コレ、妻に対する不法行為だから。あと、X子さんは37歳ですよね…。なのにカンタンにY男の言葉を信じており相当落ち度があります」
裁判所
「しかし!Y男が大ウソをこいてX子さんとSEXを継続したことは不法行為にあたります。X子さんをダマして多大な精神的苦痛を与えたので」
慰謝料算定の期間はH19.12〜H21.10だけに限定されました。なぜなら「Y男が渡米した時点でX子はY男のウソを認識できた」と認定されたからです。
――Y男さん、不服があるようで?
Y男
「X子は自分の気に入らないことがあると半狂乱になるんです。ワインをかけられたこともありますし。X子に迎合せざるを得ず『妻とは離婚するつもりだ』というようなメールを送ったんです」
裁判所
「たしかにワインをかけられたようだね。でもあなたが送信したメールからは、迎合せざるを得なかったとは到底認められることはできない」
さいごに
「妻とうまくいってないんだ……」は、ことわざレベルで毎晩どこかのBarで囁かれているでしょう。今回のようにシッペ返しを食らうおそれがあるのでお気をつけください。そこのアナタですよ!(# 誰だよ)
オマケ
SEXしてなくてもイチャイチャだけで裁判所が「不貞行為だ」と認めた裁判例があります。「SEXしてないから大丈夫……」と胸をなで下ろしている場合じゃありませんよ!そこのアナタですよ!
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取材・文/林 孝匡(弁護士)
【ムズイ法律を、おもしろく】がモットー。コンテンツ作成が専門の弁護士です。
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