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箱根駅伝の見どころは?中継担当アナがこっそり教えてくれた箱根駅伝ウラ話

2023.12.23

箱根駅伝の取材は1年間を通して行なわれる

2024年1月2日午前8時に東京・大手町の読売新聞本社前からスタートする第100回箱根駅伝。

放送は実に7時間ほどにもなります。アナウンサーも汐留センタースタジオ、移動中継車、中継所(鶴見、戸塚、平塚、小田原)、小涌園、芦ノ湖、大手町、各地リポートポイントに分かれて実況します。7時間の放送をまさに襷の様に繋いでいくわけですから、準備にも時間と覚悟が必要です。

よく、「各選手の情報などは誰がいつ取材しているんですか?」と聞かれることがありますが、取材はアナウンサー自身がやっています。

12月には出場校1校ずつ取材に伺って、出場する可能性のある選手全員とアナウンサー1対1で取材をさせてもらいます。その後、選手1人1人の資料をまとめて全員で共有していきます。今大会で言えば23チーム×16人で368人の資料がアナウンサーの手によって作り上げられるんです。

ただ、これは直前の話で、実はその年の箱根駅伝が終わった瞬間から次の年の箱根駅伝の為の取材は始まっています。

後輩の伊藤大海アナウンサーは、第99回箱根駅伝が終わった次の日の朝 5時50分から、駒澤大学の朝練習へ取材に行っていましたし、先輩の杉野真実アナウンサーは夏合宿に同行取材をしていました。

私も以前、一つ上の先輩・平松修造アナウンサーに誘ってもらい、ある大学の監督と食事をさせていただいたこともあります。

インカレや記録会などの大会に向かわせてもらうのは勿論、こうして様々な角度から箱根駅伝のことを1年中考えているのが箱根駅伝担当アナウンサーかもしれません。

ぜひ中継の中でも、この取材はどこでしたんだろう?と想像してみて下さい!そのアナウンサーがずっと温めていたマル秘情報が詰まっているかもしれません。

私が取材させてもらった東洋大学は、寮の食事が絶品!で有名だそうです。ボリュームもしっかりとあって、毎日美味し過ぎるゆえに、入寮してから太ってしまった選手もいたとか。それでも、栄養士の方がしっかりと管理してくれて理想の体型になるみたいです。美味しくて理想の体型になる……。ぜひ、入寮したい……!!

今回、直前取材で東洋大学・酒井俊幸監督と。2代目山の神・柏原竜二さんが実際に履いていたシューズを持たせていただきました。手が震えています。

 

慶應大学の夏合宿(山形県・蔵王)にプライベートで訪れた時。保科ヘッドコーチとの一枚。

アナウンサー自ら担当区間を歩いて下見!「花の2区」は各校のエースが集結!!

準備の中では、コースの下見も欠かせません。どこが仕掛けどころになるのか、選手にはどんな景色が見えているのか、風はどの向きで感じることが多いのか、アップダウンはどうか、自分で歩けるところは全て歩きます。今回、私は戸塚中継所の実況を担当するので、2日に分けて鶴見〜戸塚〜平塚の44.5kmを歩きました。

往路・戸塚中継所を目指す2区は「花の2区」と呼ばれるほど、各校の顔と言えるエースランナーが集う区間。10区間の中で9区と並び最長の23.1㎞。20㎞付近からは「戸塚の壁」と表現される急な坂道が3㎞ほど続き、消耗したエース達の前に立ちはだかります。

歴史を振り返れば、早稲田大学・渡辺康幸さんと山梨学院大学・ステファンマヤカさん、駒澤大学・藤田敦史さんと順天堂大学・三代直樹さん、東洋大学・相澤晃さんと東京国際大学・伊藤達彦さん等、その後、世界に羽ばたくライバル同士がしのぎを削った区間でもあります。

ちなみに私は一切走らず、歩いているだけで、何度も心が折れそうになりました。

これをダッシュに近いペースで走り続ける選手達の身体はどうなっているんでしょうか。

大手町の寒さに耐え、湘南の海風を切り裂き、箱根の山道に抗いながら進む、選手と自然との戦いも箱根駅伝の魅力の1つ。その攻略法も、目が離せません。

戸塚中継所に下見に行ってきました。今回はこちらで実況します。

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