上司とのコミュニケーションのギャップを話しやすいと感じた新人は半数以上が『安心した』『嬉しい』と回答
ここからは “上司との関係性”に焦点を当て、そのギャップをどのように感じているかを見ていく。
まずは、上司との関係性をポジティブに感じた新人の回答傾向を見ていこう。ポジティブなギャップとして最大の割合となった「上司とのコミュニケーション」では、64.2%が『安心した』と回答し、次に55.2%が『嬉しいと思った』と答えた。半数以上の新人が、上司のことを想定よりも話しやすいと感じ、安堵している様子が伺える。
以下、「上司からの仕事のアドバイス」を想定よりももらえたと感じた新人の割合は、49.3%が『安心した』、31.3%が『嬉しいと思った』『成長の機会と感じた』と続いた。
「上司からのスキルアップのサポート」では、40.3%が『安心した』、37.3%が『成長の機会だと感じた』、32.8%が『嬉しいと思った』と続く結果となった。業務上における上司との関係では、安堵や嬉しさだけではなく、“成長しよう”という意思につながっていることが見てとれた。(図4)
次に、上司との関係性をネガティブに捉えた新人の回答傾向を見ていこう。「上司とのコミュニケーション」を想定よりも話しにくいと感じた新人は、『会社を辞めたくなった』と回答する割合が23.9%と最大の割合になった。
「上司からの仕事のアドバイス」「上司からスキルアップのサポート」も同様に、『会社を辞めたくなった』が26.8%、23.9%と、他項目と大差をつける結果となった。(図5)
上司との関係性を「話しやすい」とポジティブに捉える新人は、嬉しさ・安心を感じ、成長意欲も高まることがわかったが、逆に「話しにくい」とネガティブに捉える新人は、離職意向が高まることが明らかとなった。
出典元:株式会社ラーニングエージェンシー
構成/こじへい