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「恐縮ですが」の正しい意味は?言い換え表現から間違えた使い方まで解説

2024.01.25

『恐縮ですが』は、コミュニケーションを円滑にするためのクッション言葉です。相手に敬意を払いながら、意見や要望を伝えられるため、仕事やビジネスシーンで重宝します。使用上の留意点や言い換え表現を解説します。

「恐縮ですが」の意味と使い方

『恐縮ですが』は、日常会話やビジネスシーンで頻繁に使われる『クッション言葉(ビジネス枕ことば)』の一つです。本題に入る前に添えることで、相手に言いにくいことをよりスムーズに伝えられます。意味と使い方をチェックしましょう。

■「申し訳ない」という意味を持つ

『恐縮(きょうしゅく)』とは、相手から親切にしてもらったり、相手に迷惑をかけてしまったりした場合などに、申し訳ないと思うことです。

『恐縮ですが』は『申し訳ありませんが』と同義で、相手に言いにくいことを切り出すときのクッション言葉として使われます。

例えば、相手に依頼をする際、「恐縮ですが、明日までにご確認いただけますでしょうか」と表現すれば、自分の要望をしっかりと伝えつつ、相手への配慮を示せます。

■ビジネスシーンでの使い方

仕事やビジネスシーンでは、主に以下のような場面で使われることが多いでしょう。

  • 相手に依頼をするとき
  • 相手に許可を求めるとき
  • 相手の誘いや依頼を断るとき

自分がへりくだって相手を立てる表現であるため、目上の人やお客さまに対して使うのが一般的です。同僚や部下に対して使うと、相手によそよそしい印象を与えるため、「忙しいところ、申し訳ないのだけど」といった別の表現を使いましょう。

【例文】

  • 大変恐縮ですが、資料の修正をお願いできますでしょうか
  • 急な話で恐縮ですが、本日の14時に貴社へお伺いしてもよろしいでしょうか
  • 恐縮ですが、今回は辞退いたします

「恐縮ですが」を使う際の注意点

商談

(出典) pixta.jp

敬語は、使い方を間違えると、相手に違和感を与えます。『恐縮ですが』を仕事やビジネスシーンで使うときは、どのような点に留意すべきなのでしょうか?

■基本的に書き言葉として使われる

『恐縮ですが』は、主にビジネスメールや手紙の中で使われる『書き言葉』です。口頭でのやりとりでは、『恐れ入りますが』を使いましょう。『恐れ入る』には、(厚意を受けて)恐縮する・申し訳なく思うなどの意味があります。

【例文】

  • 恐れ入りますが、その日は予定が入っているため、参加できません
  • 恐れ入りますが、締め切りを25日までに延長していただけませんでしょうか
  • お忙しいところ恐れ入りますが、10分ほどお時間をいただきたく存じます

話し言葉・書き言葉の両方で使えるため、『恐縮ですが』よりも見聞きする場面は多いでしょう。同僚や部下などの目下の相手には使わないのが一般的です。

■「恐縮に存じます」は意味が重複する

『恐縮に存じます』は、適切な表現ではありません。『存じます』は、思う・知るの謙譲語『存ずる』に丁寧語の『ます』を付けたものです。恐縮自体に『申し訳なく思う・ありがたく思う』という意味が含まれており、『思う』が重複しています。

同じ意味の言葉を重ねる表現は、『二重表現』と呼ばれます。相手が違和感を覚える場合があるため、使わないように注意しましょう。以下は、二重表現の一例です。

  • 違和感を感じる
  • 頭痛が痛い
  • まず最初に
  • お体ご自愛ください
  • 被害を被る

言い換え表現もチェック

ビジネスマンの打ちあわせ

(出典) pixta.jp

『恐縮ながら』は、『僭越ながら』『失礼ながら』『申し訳ございませんが』などに言い換えが可能です。相手やシーンに応じて表現を使い分けましょう。意味と使い方を例文とともに紹介します。

■僭越ながら

『僭越(せんえつ)』とは、自分の立場や身分を考えずに、出すぎたまねをすることです。『僭越ながら』は、「自分の立場をわきまえず、出しゃばったまねをして申し訳ないですが」と謙遜する表現であり、目上の人がいる状況で意見を述べたり、スピーチをしたりする場面で使います。

【例文】

  • 僭越ながら、企画書についての所感を申し上げます
  • 僭越ながら、この件は私が対応いたします
  • ご指名をいただきましたので、僭越ながら、営業部を代表してお祝いの言葉をお送りいたします

仕事やビジネスシーンだけでなく、結婚式やパーティー、式典のあいさつでも重宝するため、使い方をしっかり覚えておきましょう。

■失礼ながら

『失礼ながら』は、『失礼ですが』や『(こういうことを言うと)失礼に当たりますが』と同義です。仕事やビジネスでは、相手に敬意を払いながらも、はっきりと意見を述べなければならないシーンが多々あります。

相手に唐突なお願いをしたり、異論・反論をしたりする際、すぐに本題に入るとぶしつけな印象を与えますが、失礼ながらを添えると印象が柔らかくなります。

【例文】

  • 失礼ながら、金額の根拠を教えていただきたく存じます
  • 失礼ながら、私の案を申し上げます
  • 失礼ながら、この件は別の角度からアプローチしたらいかがでしょうか

■申し訳ございませんが

『申し訳ありません』は、自分の過失を認め、相手に謝罪をするときの表現です。より丁寧に表現したいときは『申し訳ございません』を使います。

『申し訳ございませんが』は、相手に迷惑をかけそうなときや依頼や誘いを断わるときに使うクッション言葉です。同僚や親しい先輩に対しては『申し訳ありませんが』を使い、上司やお客さまに対しては『申し訳ございませんが』を使うとよいでしょう。

【例文】

  • 申し訳ございませんが、本日の受付は終了しました
  • 大変申し訳ございませんが、会議の時間を変更していただけますでしょうか
  • ご多忙のところ申し訳ございませんが、明日までに提出いただきますようお願いいたします

構成/編集部

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