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コロナ明けの忘年会、参加する人は約8割まで増加

2023.12.18

【仕事関係の飲み会】仕事関係の飲み会は「コロナ禍前より少なくなった」と回答した人が45.4%

次に、対象者全員にコロナ禍と比較して仕事関係の飲み会は増えたと感じるか聞いたところ、「減った(コロナ禍前より少なくなった)」との回答した人が45.4%と約半数を占め、5類移行から半年以上経った今も仕事関係の飲み会は減少傾向にあることがわかった。

【職場の飲み会の頻度】1ヵ月間あたりの平均頻度は「0回」が最多次いで「1回」飲み会離れ顕著

さらに、対象者全員に職場の飲み会の月平均頻度は何回か聞いたところ、「0回」が64.4%で最多となった。次いで、「1回」が26.9%となった。過去には飲みニケーションを重視する風潮から高頻度で仕事終わりの飲み会が行われていた時代もあったが、現代では基本的に飲み会をしない職場が多く、実施している職場でも月1回程度と頻度は低いようだ。

【飲みニケーションの必要性】必要50.9%「交流が広がる・深まる」、不要49.1%「時間やお金が削られる」

最後に、対象者全員に働くうえで飲みニケーションは必要だと思うか聞いたところ、「かなりそう思う」(11.3%)、「ややそう思う」(39.6%)とする必要派が合わせて50.9%となり、「まったくそう思わない」(18.7%)、「あまりそう思わない」(30.4%)とする不要派が合わせて49.1%となった。

飲みニケーションは「必要」と回答した人に理由やメリットを聞いたところ、「普段は話す機会がない人とも話すことができるから」(40代・男性・機械系エンジニア)、「他部署・他職種の事情などが知れるから」(40代・男性・クリエイター)など、業務ではあまり接点がない相手と交流できる点をメリットとする意見が中心となった。

また、「仕事と関係ない話など、いろいろ話すことで人柄が分かるから」(30代・男性・システムエンジニア)、「職場とは少し違う顔を見ることができ、仕事以外の話をすることで上司や同僚への理解が深まり、接しやすくなると感じるため」(30代・女性・事務)など、業務外の会話によってコミュニケーションや理解が深まるとする意見も多数挙がった。

▼飲みニケーションが必要だと思う理由(一部抜粋)

「リモートワークなどにより普段の職場では会いにくい人とも直接コミュニケーションがとれるから」(40代・女性・管理)
「気軽にいろんなメンバーと会話ができるから」(40代・男性・コンサルタント)
「仕事中では話しにくいこともフラットに話すことができるから」(20代・女性・営業)
「業務外で気軽に話せる関係を作っておくことで、業務中もちょっとしたことで話しかけやすくなるから」(30代・男性・企画マーケティング)
「チームワークに良い影響があると感じるから」(40代・女性・医療福祉介護)
「仕事中に比べてじっくり対話ができるから」(40代・男性・管理)

反対に、飲みニケーションは「不要」と回答した人に理由やデメリットを聞いたところ、「出費が増えるし、貴重な自分の時間がなくなるから」(30代・男性・交通運輸)、「仕事の話や仕事上の人間関係構築は就業時間中にすればいいと思うから」(20代・女性・営業)など、仕事上のコミュニケーションにプライベートな時間やお金を使いたくない・仕事中にすべきとする意見がとくに多く挙がった。

中には、「職場の人間と仕事以外で関わりたくないから。逆に言うと、飲み会にも手当が出るなら別によい」(20代・男性・その他)、「お金にならない残業だと感じるから。手当がつくならウエルカム」(30代・女性・管理)など、職場の飲み会は仕事の延長だと感じ、残業代が出るならよいとする意見も少なくなかった。

また、「飲んだ勢いで暴言を吐く人や態度が大きくなる人がいるから」(30代・男性・営業)、「お酒が入るとセクハラ、パラハラ発言が増えるから」(30代・女性・事務)など、飲み会でのハラスメントを理由とする意見も多く寄せられた。

▼飲みニケーションが不要だと思う理由(一部抜粋)

「プライベートの時間が削られる。仕事の延長に感じ、無給どころかお金を払って仕事をしている気分になるから」(40代・男性・機械系エンジニア)
「アルハラに近いと感じるから。また、不参加者の悪口などが出ることが多いから」(40代・女性・医療福祉介護)
「アルコールが苦手で、ノリについていけないから」(30代・男性・建築土木)
「体質的にアルコールがダメな人が参加できない・セクハラやパワハラの温床になりやすいなど、平等でないと感じるため」(30代・女性・クリエイター)
「お酒を飲まないとできないコミュニケーションなど不要だと思うから」(40代・男性・接客販売)

今年はコロナ5類移行後初の忘年会シーズンとなるが、実際の職場において忘年会の復活ムードはさほど高まっていない様子がうかがえた。

飲みニケーションの必要性については、必要派と不要派で意見が割れたものの、実際には忘年会に限らず職場の飲み会頻度は減少傾向にあり、ビジネスパーソンの飲み会離れが進んでいることも明らかになっている。企業はこうした現状を踏まえ、お酒の力に頼らなくても社員がフランクに交流できる場やコミュニケーションを深められる方法を、より積極的に模索していく必要があるのかもしれない。

<調査概要>
調査内容 :飲みニケーションについて
調査機関 :自社調査
調査対象 :当社を利用している全国のビジネスパーソン(20代~40代・男女)
有効回答 :621人
調査期間 :2023年11月28日~12月5日
調査方法 :インターネット調査
※データは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合がある。

出典元:ワークポート

構成/こじへい

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