小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

Excelのセル内で改行する方法|ショートカット・関数・一括削除まで徹底解説

2025.01.11

Excelのセル内で改行をしたい場面は、住所を「都道府県」と「市区町村」で区切りたいとき、1セルに複数の項目を箇条書きのように並べたいときなど、ビジネスの現場で頻繁に発生します。ところが、Wordのように[Enter]キーを押すだけでは下のセルにカーソルが移動してしまい、思うように改行できません。本記事では、Windows・Mac・Web版・iPadそれぞれでのセル内改行の操作方法から、CHAR関数やTEXTJOIN関数を使った数式内での改行、改行の一括削除、改行できないときの対処法、CSV書き出し時のトラブル対策までを、Microsoft公式情報を踏まえて網羅的に解説します。Microsoft 365、Excel 2021、Excel for the web、iPad版いずれにも対応しています。

Excelでセル内に改行を入れる基本ショートカット(Windows/Mac/Web版)

セル内に任意の位置で改行を入れる方法は、利用環境ごとにショートカットキーが異なります。Windows・Mac・Web版・iPadそれぞれの操作を順に確認していきましょう。

(参考:Microsoft公式「Excel のセル内で新しいテキスト行を開始する」

Windows版のショートカット([Alt]+[Enter])

Windows版Excelでセル内改行を行う基本ショートカットは[Alt]+[Enter]です。手順は以下のとおりです。

  1. 改行を入れたいセルをダブルクリックして編集モードにする(またはセルを選択して[F2]キーを押す)
  2. 改行したい位置にカーソルを移動する
  3. [Alt]キーを押しながら[Enter]キーを押す
  4. [Enter]キーで確定する

Mac版のショートカット(3パターンを併記)

Mac版Excelの場合、利用しているExcelのバージョンによって有効なショートカットが異なります。Microsoft公式サポートでは[Control]+[Option]+[Return]が案内されており、新しいバージョンではこれに加えて[Option]+[Return]や[Command]+[Option]+[Return]も動作します。一方が反応しない場合は、もう一方を試してみましょう。

  • [Control]+[Option]+[Return]:Microsoft公式が案内する標準ショートカット
  • [Option]+[Return]:新しいバージョンのExcel for Macで動作する簡易ショートカット
  • [Command]+[Option]+[Return]:旧バージョンのExcel for Macで必要となるショートカット

Macでは日本語IME(かな入力など)が有効なときに[Return]キーが「変換確定」として処理され、改行が入らないケースも見られます。改行が反応しない場合は、一度英数モードに切り替えてから操作してみてください。

Web版Excel(Excel for the web)での操作

ブラウザで利用するExcel for the web(無料のWeb版Excel)でも、セル内改行は可能です。Windowsの場合は[Alt]+[Enter]、Macの場合は[Control]+[Option]+[Return]を使用します。

ただし、Web版Excelには制約があります。Microsoft公式によれば、Web版で利用できるCHAR関数の引数は「CHAR(9)、CHAR(10)、CHAR(13)、CHAR(32)以上のみ」となっており、デスクトップ版と完全に同一の挙動とはなりません。複雑な数式を含むブックを編集する際は、デスクトップ版の利用をおすすめします。

iPad・スマートフォン版での改行

iPadやスマートフォン版のExcelアプリでも、セル内改行ができます。

  1. 改行したいセルをタップして選択する
  2. もう一度タップして編集モードにする
  3. 改行したい位置を長押しして、表示されるメニューから「改行」を選択する
  4. または、画面上のキーボードに表示される改行ボタン(↵)をタップする

物理キーボードを接続しているiPadの場合は、[Option]+[Return]でも改行を挿入できます。

 

エクセルのセル幅に合わせて自動で改行する「折り返して全体を表示」

「折り返して全体を表示」は、セルに入力した文字列が列幅を超えたときに、自動的に複数行に折り返して表示する機能です。Microsoft公式では、セルの書式を設定することでテキストを自動的に折り返したり、手動で改行を入力したりできると案内されています。

[Alt]+[Enter]による手動改行と「折り返して全体を表示」による自動折り返しは、似ているようで挙動が異なります。前者は文字列の中に改行コードを埋め込む操作、後者はセルの表示書式として折り返しを有効化する操作です。両者は併用できます。表全体の見栄えを整えたい場合は、列幅・行高の調整とあわせて活用するとよいでしょう。

(参考:Microsoft公式「Excel のセルでテキストを折り返す」

「折り返して全体を表示」ボタンで設定する

リボンのボタンを使うやり方が最もシンプルです。

  1. 折り返したいセル(または範囲)を選択する
  2. [ホーム]タブを開く
  3. [配置]グループにある[折り返して全体を表示する]ボタンをクリックする

書式設定ダイアログから設定する

書式設定ダイアログから設定する方法は以下のとおりです。複数の書式をまとめて設定したいときに便利です。

  1. 設定したいセルを右クリックする
  2. [セルの書式設定]を選択する
  3. [配置]タブを開く
  4. [文字の制御]の[折り返して全体を表示する]にチェックを入れる
  5. [OK]をクリックする

アクセスキー(Alt→H→W)で設定する

Windows版Excelでは、アクセスキーを使ったキーボード操作だけでも「折り返して全体を表示」を有効にできます。マウスを使わずに作業を完結させたい方におすすめです。

  1. 設定したいセルを選択する
  2. [Alt]キーを一度押す(リボンにアクセスキーのガイドが表示される)
  3. [H]キーを押して[ホーム]タブに移動する
  4. [W]キーを押して[折り返して全体を表示する]を有効にする

[Alt]→[H]→[W]は同時押しではなく、順番に押すショートカットである点に注意が必要です。

折り返した文字列が全部表示されないときは行の高さを自動調整

折り返し設定をしたのに、文字列が途中で切れて表示されることがあります。これは行の高さが固定されていることが原因です。Microsoft公式では、行を自動的に調整して折り返された文字列全体を表示するには、[書式]メニューの[行]から[自動サイズ調整]をクリックすると案内されています。

Windows版では、行番号の境界線をダブルクリックすることで、行の高さが内容に合わせて自動調整されます。

エクセルにおいて関数で改行を入れる方法と注意点

複数のセルの値を結合して1つのセルに表示する際、結合結果を改行で区切りたいケースがあります。この用途で使うのがCHAR関数とTEXTJOIN関数です。ただし、関数で改行を入れる場合は「折り返して全体を表示」の設定が必須になる重要な注意点があります。

(参考:Microsoft公式「セル内に改行を挿入する」

CHAR関数で改行を挿入する

CHAR関数は、引数に指定した文字コードに対応する文字を返す関数です。書式は「=CHAR(数値)」で、改行を表すコード番号は「10」です。Microsoft公式によれば、CHAR(10)は改行(LF:Line Feed)に該当します。

文字列を結合しながら改行を入れたい場合は、文字列連結演算子「&」と組み合わせて使います。

=A1&CHAR(10)&B1

この式は、A1セルとB1セルの内容をCHAR(10)(改行)で区切って結合します。たとえばA1に「東京都新宿区」、B1に「西新宿1-2-3」と入力されている場合、結果は1つのセル内に2行で表示されます。

(参考:Microsoft公式「CHAR 関数」

TEXTJOIN関数で複数セルを改行で結合する

TEXTJOIN関数は、複数のセルや範囲を指定した区切り文字で連結できる関数です。区切り文字にCHAR(10)を指定すれば、改行で区切って結合できます。書式は次のとおりです。

=TEXTJOIN(区切り文字, 空白セルを無視するか, 文字列1, [文字列2], …)

改行で結合する具体例は以下のとおりです。

=TEXTJOIN(CHAR(10),TRUE,A1:A5)

この式は、A1からA5の各セルの値を改行で区切って1つのセル内にまとめて表示します。第2引数の「TRUE」は空白セルを無視する指定で、空のセルを飛ばして詰めて結合します。「FALSE」を指定すると空白セルも改行として扱われ、結果に空行が含まれる点に注意してください。

(参考:Microsoft公式「TEXT 関数」

関数で改行する場合は「折り返して全体を表示」が必須

CHAR関数やTEXTJOIN関数で改行コードを挿入しても、対象セルに「折り返して全体を表示」が設定されていないと、改行は表示上反映されません。Microsoft公式のTEXT関数解説でも、改行を表示するには[セルの書式設定]ダイアログで[テキストの折り返し]オプションをチェックする必要があると明記されています。

関数で改行を入れたあとに「数式上は改行コードが入っているはずなのに、画面では1行で表示されてしまう」というトラブルが起きた場合は、まず該当セルに「折り返して全体を表示」が設定されているかを確認してください。

なお、[Alt]+[Enter]による手動改行は、改行を入れた時点でセルに自動的に「折り返して全体を表示」が適用されます。手動と関数で挙動が異なる点を覚えておきましょう。

エクセルでセル内の改行を削除・解除する方法

既存の改行を削除する方法は、対象が1〜2セルか大量のセルかによって最適な手段が変わります。少数なら手動削除、大量なら検索置換または関数を使い分けるのが効率的です。

1つずつ削除する([Delete]/[Backspace])

削除したい改行が少数の場合は、手作業で削除するのが最速です。Windows・Macとも同様の操作で削除できます。

  1. 改行が含まれるセルをダブルクリックして編集モードにする
  2. 改行された行の先頭にカーソルを合わせる
  3. [Backspace]キー(Macは[delete]キー)を押す
  4. 改行が削除され、前の行と結合される

[Delete]キーを使う場合は、改行された行の前の行末にカーソルを置いてから押します。

検索と置換([Ctrl]+[J])で一括削除する

大量のセルに含まれる改行を一括で削除したい場合は、「検索と置換」機能が最も効率的です。

  1. 改行を削除したい範囲を選択する(シート全体を対象にする場合は何も選択しない)
  2. [Ctrl]+[H]キーを押して[検索と置換]ダイアログを開く
  3. [検索する文字列]欄にカーソルを置き、[Ctrl]+[J]キーを押す(画面上は変化がないように見えるが、改行コードが入力されている)
  4. [置換後の文字列]欄は空欄のままにする
  5. [すべて置換]をクリックする

Macの場合は[Command]+[H]で検索と置換を呼び出し、検索する文字列欄で[Control]+[J]を押すと同様に動作します。

CLEAN関数とSUBSTITUTE関数の使い分け

元のデータを残したまま、改行を削除した結果を別セルに表示したい場合は関数を使います。代表的なのはCLEAN関数とSUBSTITUTE関数の2つで、それぞれ得意な用途が異なります。

CLEAN関数は、印刷できない制御文字をすべて削除する関数です。書式は「=CLEAN(文字列)」で、改行コード(CHAR(10))もこの制御文字に含まれるため、改行が削除されます。

=CLEAN(A1)

SUBSTITUTE関数は、指定した文字を別の文字に置換する関数です。改行のみを狙い撃ちで削除したい場合や、改行を半角スペースなど別の文字に置き換えたい場合に向いています。書式は「=SUBSTITUTE(文字列, 検索文字列, 置換文字列, [置換対象])」です。

=SUBSTITUTE(A1,CHAR(10),"")

改行を空文字に置換することで、結果的に改行が削除されます。空文字ではなく半角スペースに置き換えたい場合は、3番目の引数を” “(半角スペース)にしましょう。

2つの関数の使い分けは以下の表のとおりです。

用途CLEAN関数SUBSTITUTE関数
改行を一括削除
タブ記号など他の制御文字も一緒に削除○(まとめて削除)×(指定したものだけ)
改行を別の文字(半角スペース等)に置換×
特定の出現回数の改行のみ削除×○(第4引数で指定)
Excelを中心に、業務効率化やデータ整理の考え方を研究・発信。関数や機能を“丸暗記させない”ことを大切にし、「なぜそうなるのか」「どう使い分けるのか」をやさしく解説する編集プロダクション。Excelが苦手だった人でも、明日から使える実践的なノウハウを届けます。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2026年5月15日(金) 発売

映画『正直不動産』と大コラボ!不動産の買い時を徹底検証、住宅価格高騰の今知るべき不動産の「ウソ・ホント」を専門家と解き明かす!最新メンズ美容アイテム特集では頭皮・UV・汗などこれからの時期へ徹底対策!さらにunoオールインワンシャンプーも付録についた充実号!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。