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フィアット「ドブロ マキシ」vs日産「セレナ e-POWER」スタイルで選ぶ最新ミニバン対決

2023.12.17

スタイルで選ぶミニバン対決

SUVのマーケットが停滞しつつある一方で、少しずつミニバンの人気が高まっている。その理由はどこにあるのか? 最新のミニバンを乗り比べ、検証してみた。

 自動車マーケットでは以前ほどSUVの人気がなくなりつつある。一方で、ファミリーカーとしての人気が高まっているのがミニバンだ。理由は室内の高さにある。新型コロナの5類移行後、マイカーで旅行に出かけたり、車中泊を楽しむ家族が増えているが、前後席を移動しやすいのは、室内高1400mm以上のクルマだといわれている。SUVでこの広さを確保するのは難しいこともあり、ミニバンの魅力が再注目されているのだ。

 今回、紹介するミニバンは日産『セレナ e-POWER』とフィアット『ドブロ マキシ』。『セレナ』は2022年11月にデビューしたが、本命の「e-POWER」は登場が遅れ、今年5月からデリバリーが始まった。一方のフィアット『ドブロ マキシ』は今年5月に日本に上陸。クルマ好きの方ならご存じのとおり、シトロエン『ベルランゴ』、プジョー『リフター』と共通のボディーを持つミニバンだ。この2台、ボディーサイズも車両価格も同じカテゴリーだが、比較してみると日本と欧州のミニバンに対する考え方の違いがよくわかる。

『セレナ e-POWER』の特徴は、先進運転支援技術による長距離ドライブの安全性やクルマ酔い軽減技術、多彩なシートアレンジなど、家族で旅行するのに使い勝手のいい技術や装備が充実していること。もちろん「e-POWER」のドライバビリティーも大きなポイントだ。試乗してみると、1.4Lガソリンエンジン(98PS)+モーター(163PS)はパワー不足を感じることはない。エンジン始動時に若干の唸り音は発生するが、ふだん使いで気になることはない。動力性能もDレンジでの0→100km/hの加速は8秒台で、スポーティーと言えるレベルだ。一方、街中でeペダルを選択すると、アクセル・オフやブレーキングで回生モードが働く。完全停止はしないが十分減速するので、運転しやすい。まさにフル装備に近い、完成度の高いミニバンなのだ。

 一方のフィアット『ドブロ マキシ』も3列シートの7人乗り。外観はシンプルで、室内も実用本位。フィアットは「大人の遊び心を楽しめるミニバン」と位置づけており、オプションも多く用意されている。趣味に合わせてクルマを造り分けられるのが特徴だ。1.5Lディーゼルターボ+8速ATの走りは軽くて俊敏。走りのレベルも高く、趣味の領域を拡張しやすいミニバンに仕上がっている。

商用車ベースの超実用的なミニバン

FIAT『DOBLÒ MAXI』

Specification
■全長×全幅×全高:4770×1850×1870mm
■ホイールベース:2975mm
■車両重量:1660kg
■排気量:1498cc
■エンジン形式:直列4気筒ディーゼルターボ
■最高出力:130PS/3750rpm
■最大トルク:300Nm/1750rpm
■変速機:8速AT
■燃費:18.1km/L(WLTCモード)
■車両本体価格:429万円

FIAT『DOBLÒ MAXI』商用車として開発されたため外観デザインは実用性重視。バンパーはブラック樹脂製で、傷がついても部品交換は安価で済む。ヘッドライトから伸びるラインとFIATエムブレムも特徴的。

FIAT『DOBLÒ MAXI』サイドで目につくのはドア下部にあるブラック樹脂製のエアバンプ。多少のこすれでもボディーに傷がつかない。後席用ドアはスライド式だが手動。頑丈なルーフレールも標準装備。

FIAT『DOBLÒ MAXI』リアゲートは1枚で大きく開くだけではなく、ウインドウだけ跳ね上げ式で開閉するので車体の後ろにスペースがなくても荷物を出し入れできる。ゲートの開口部は路面から610mmとやや高め。

上質でモダンなハイウェイスター

日産『セレナ e-POWER』

Specification
■全長×全幅×全高:4765×1715×1885mm
■ホイールベース:2870mm
■車両重量:1850kg
■排気量:1433cc
■エンジン形式:直列4気筒ガソリン+交流同期モーター
■最高出力:98PS/5600rpm+163PS
■最大トルク:123Nm/5600rpm+315Nm
■変速機:電気式無段
■燃費:18.4km/L(WLTCモード)
■車両本体価格:479万8200円
※「LUXION」2WD

日産『セレナ e-POWER』新型『セレナ』のフロントマスクは、横長のライトとグリル模様で構成されている。V字形のデザインは評価が高いようで、軽自動車の『ルークス』のマイナーチェンジでも使われている。

日産『セレナ e-POWER』全長は『ドブロ マキシ』より5mm短く、ホイールベースも105mm短い。全高は15mm低いプロポーション。後席用ドアはスライド式で自動開閉する。タイヤは205/65R16を装着している。

日産『セレナ e-POWER』リアウインドウは『セレナ』のほうが低い位置から大きく開くので、荷物の出し入れがしやすい。開口部の高さは路面から530mmと低く、重い荷物の出し入れがラクだ。

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