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無人型、シェアオーナー型、異業種や取次業者が仕掛ける起死回生の新書店戦略

2023.12.21

【棚シェア系】複数のオーナーが共同で本を売る!

棚を借りて、自分が売りたい本を販売できる書店も増えている。「Books&Coffee 谷中 TAKIBI」を営む安藤さんは「趣味や業種が異なる様々な人の選んだ本が並ぶので、多様性があっておもしろい」という。取り扱われるのは古書がほとんど。リーズナブルで買いやすい。売る側も買う側も楽しめる、新しい本屋のカタチだ。

「Books&Coffee 谷中TAKIBI」

東京都台東区谷中2-5-15 寿コーポ 1F

「Books&Coffee 谷中TAKIBI」

棚主は60人!様々な催し物も開催中

60人の棚主が、おすすめの本を置く古書店。棚主は出品したい本を専用アプリで登録して棚に並べて、売れるとメールが届く。棚主になるには月3000円~。著者を招いたトークショーなども開催中で、本を「売る」「読む」「書く」人たちがつながるのも魅力のひとつ。

【コンセプト系】本の新しい選び方を提案!

取り扱う本の種類を厳選し、すすめる方法や空間演出にこだわる書店も多くなってきた。クラウド会計ソフトを手がけるfreee(フリー)グループが開業した「透明書店|蔵前の本屋」のように異業種が参入する書店も存在する。

「透明書店|蔵前の本屋」

東京都台東区寿3-13-14 1F

「透明書店|蔵前の本屋」

生成AIの利用した接客スタイルが新しい

経営を〝明け透けにする〟のがコンセプト。店内にはChatGPTを搭載する「くらげAI」が置かれており、学習済みの在庫3000冊の中からレコメンドする。

「透明書店|蔵前の本屋」

「無用之用」

東京都千代田区神田神保町1-21-2 一和多ビル2F

「無用之用」

ぶらりと寄りたくなる喫茶店兼用の快適空間

新しい着想を生む〝無用の知恵〟が詰まった本が、キーワードごとの棚に並ぶ。喫茶店としても利用でき、コーヒーやビールをカウンターで味わうのも一興。

【地域振興系】書店がないところに続々開店!

書店の減少トレンドにより、本屋のない地域が増えている。そうしたところに出店する試みが、古書店の「ふるさとブックオフ」や、コンビニと融合させたローソンの「マチの本屋さん」だ。

「ふるさとブックオフ」

岩手県和賀郡西和賀町湯本30地割82番地1 湯本屋内温泉プール ロビー内

「ふるさとブックオフ」

書店ゼロの地域で自治体と協力運営

書棚は廃校のものを有効活用し、取り扱う本はブックオフが用意。1冊100~300円で販売する。同形態は一定のスペースがあれば開業可能で、ほかの地域にも拡大予定。

「LAWSON マチの本屋さん」

全国約9店舗(2023年9月末時点)

「LAWSON マチの本屋さん」

年中無休で24時間いつでも本を選べる

ローソンの新業態で、スイーツや日用品と一緒に24時間いつでも本を購入できる。開業間もない越前芝原店で取り扱うのは約6000タイトル。コンビニが得意とする顧客ニーズの把握を運営に生かし、全国100店舗を目指す。

取材・文/河原塚英信 画像提供/丹青社 撮影/PIPS

DIME最新号の特集は「NEXTヒットのつくり方」2023年のトレンド総復習と来年のビジネスチャンスを先取り!

今月のDIMEは2023年の総決算!爆売れ商品を分析してDIME編集部が導き出した「ヒットの方程式」を大公開するほか時代を先取る専門家たちに総力取材した「NEXTトレンド」も必見です! 次のビジネスチャンスを一足お先にキャッチアップできる、まさに保存版!

毎年恒例「2023年第36回小学館DIMEトレンド大賞」の発表もあります。2023年のトレンドを振り返り、来る未来に乗り遅れないために必読の一冊です!『DIME』の最新号、ぜひお買い求めください。

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特集 1 「NEXTトレンド2024→2030」

コロナ禍は、令和を生きる私たちにとって未曾有の危機でした。だからこそ、それを乗り越えコロナ禍が明けきった2024年には、新時代の萌芽が詰まっています。どのような世界が待っているのでしょうか。時代を先取る専門家27人が大胆に占う時代を先取りします!

【ご登場いただく専門家の皆様はこちら】
リポーター・コメンテーター 玉川 徹さん/錦鯉 渡辺 隆さん/漫画家 浅野いにおさん/投資家 テスタさん/メカニックデザイナー 河森正治さん/ラジオパーソナリティー キニマンス 塚本ニキさん/ゲームキャスター 岸 大河さん/生物学者 五箇公一さん/ロケット工学 アイドルVTuber 宇推くりあさん/エンタメ社会学者 中山淳雄さん/トラック運転手・YouTubeクリエイター もこちゃんさん/SF作家 樋口恭介さん/カリスマ保育士 てぃ先生/気象予報士・防災士 國本未華さん ほか

特集 2 「2023年の爆売れ商品を分析してわかった ヒットの方程式39」

新型コロナの5類引き下げ決定から始まった2023年。世間をにぎわせたヒット商品・ヒットコンテンツを振り返り、市場を席巻する商品はどう生まれたのか大分析。そこから導かれた「ヒットの方程式」を一挙公開する。2024年以降の爆売れ商品は、この虎の巻から生まれる……! まずは【小学館DIMEトレンド大賞】の受賞商品からヒットの法則を探る。

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Top Leader Interview  パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(ドン・キホーテ) 代表取締役社長 CEO 吉田直樹氏

EDUCATION HACKS 「AI時代に〝算数力〟が求められる理由」

AIの社会実装、不安定な経済状況……。先行き不透明な社会情勢からか、教育熱心な保護者が急増しているという。そこでまことしやかに囁かれるのが、中学入試、特に算数が年々難しくなっているという論調だ。算数教育の最前線に迫った。

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