ガソリンや食品など値上がりが相次いだ2023年。家計の負担が増えた分は冬のボーナスで相殺したいところだが、実際いくらぐらい支給されるのだろうか。
カネとホンネ調査研究所は、都市部(※)に居住する20~59歳の男女328名を対象に、2023年冬のボーナスについてのアンケート調査を実施した。
※東京、愛知、大阪、福岡
ボーナスは48.4万円で半分が貯金。自由なお金は11.5万円…
2023年冬のボーナスの見込み金額を聞いたところ、平均は48.4万円であった。回答は手取り金額のため、額面では60万円程度と思われる。
月収は平均29.0万円で、冬のボーナスは月収の約1.7カ月分の計算となる。なお、回答者の平均年齢は38.1歳であった。
さらにボーナスの使い道を聞いたところ、見込み金額48.4万円に対して、51.4%の24.7万円を貯金すると回答。自由に使える金額は11.5万円とボーナスの23.8%という結果に。
ボーナスにも社会保険料が課されるようになって20年。ボーナスで大きな買い物をする時代ではなくなっているのだろうか。
思い起こされるのは、コロナ禍における現金給付。ほとんどが貯金に回されたという。将来に対する不安からか、自己防衛に努めるサラリーマンの姿が浮き彫りとなった。
ボーナスのボリュームゾーンは20万円以下。サラリーマンの4人に1人は心細い思いをしている!?
ボーナスの分布をみると、その金額は低い層に偏っており、20万円以下がもっとも多く26.4%であった。サラリーマンの4人に1人は心細い思いをしているのかもしれません。
昨年と比較して、今年の冬のボーナスがどうなると思うかを聞いたところ、「増える」「やや増える」は19.2%、「減る」「やや減る」は12.5%であった。
若干ではあるが、増額を期待する声が聞かれた。しかし、グラフを見て頂ければ一目瞭然で「変わらない」が46.3%で多数を占めている。企業業績は好調だが、サラリーマンの収入に反映されるのはまだ先のようだ。