『県農 Only One Dogfood』が注目される3つの理由
『県農 Only One Dogfood』が注目を集める理由は、現役農高生が主体となって開発したというだけではありません。『県農 Only One Dogfood』には、愛犬と自然環境にとって3つの大きなメリットがあります。
(1)害獣として駆除されてしまう鹿の肉を活用している
『県農 Only One Dogfood』の原材料である鹿肉は、害獣として駆除された鹿を利活用したものです。
都心で暮らしていると「鹿は害獣」ということを知らない人も多いですが、ニホンジカは全国各地で害獣として駆除対象になっており、兵庫県内でも年間約49,000頭(2021年度)が狩猟・捕獲されています。そのうちジビエ肉などに加工・利用されているのは約13,000頭程度で、残る36,000頭近くは産業廃棄物として処理されているという現状があります。
農作物や自然環境の保護のためとはいえ、人の手で奪われた命がそのまま廃棄されているというのは疑問が残る行為。そんな現状を学んだ県農社会動物研究会の生徒たちは、「この命を無駄にしたくない」という想いから、鹿肉の利活用に踏み切りました。
(2)規格外等の廃棄予定食材を無駄にしない
『県農 Only One Dogfood』には、鹿肉の他にも「もったいない」を活かした原材料が使われています。
それは、廃棄される予定だった野菜や鶏卵、玄米など。
というのも、動物科学科以外に農業科や園芸科などの学科を構える兵庫県立農業高等学校では、普段から農産物の生産や酒米の研究が盛んに行われています。しかし、生産工程の中で大きくなりすぎてしまった農産物やちょっとした傷がついた農産物は “規格外” となり、売ることも使われることもなく廃棄処分されてしまっていたそう。
そこで学生たちは、校内から出ている廃棄予定食材をドッグフード開発に取り入れて、育った作物を無駄にしない仕組み作りを考えました。
(3)何より犬の健康長寿を第一に考えた配合
『県農 Only One Dogfood』を作るうえで、何より大切にしているのは、それを食べる犬の健康です。
高たんぱく・低脂質・豊富な鉄分を叶えたのは、栄養価の高い鹿肉ならでは。防腐剤や保存料は一切使用せず、「原材料の生産地がわかる無添加の鹿肉ドッグフード」を実現しました。『県農 Only One Dogfood』の高い栄養価については、外部機関で成分分析をした結果、太鼓判が押されています。さらに、市販のフードが苦手なワンちゃんのために、食欲をそそるような嗜好性にもこだわったそう。
結果、学校で飼われているワンちゃんたちをはじめ、同級生の愛犬たちにも評判の良いドッグフードが生まれたのです。