人手不足が深刻な訪問看護・介護の現場。人材の確保が難しいとなると、現実的にできる対応といえば仕事の「無駄を省き」と「効率化」することだろう。
そこで訪問看護・介護向けスケジュール管理クラウド「CareMaker(ケアメーカー)」を運営するCareMakerは、11月11日の「介護の日」に、訪問看護・介護に従事している人を対象に、「訪問看護・介護の職場DXについてのアンケート」を実施し、78名から回答を得た。
訪問看護師・介護士が無駄を感じること 1位「現場間の移動時間」、2位「記録業務における転記」、3位「スケジュール管理」「一人あたりの業務量過多による負担」
普段の仕事の中で無駄が生じていると感じることがあるか尋ねたところ、「とてもある」と「ややある」が合わせて79.5%で、約8割が業務に無駄が生じていると感じていることがわかった。
普段の仕事の中でどんなことに無駄が生じているか尋ねたところ、「現場間の移動時間」が48.7%で最も多く、「転記する必要のある記録業務」が42.3%、「スケジュール管理」と「一人あたりの業務量過多による負担」が35.9%と続く。
■無駄が生じている理由や原因/一部抜粋
・40代 女性:利用者の希望に合わせてばかりで、エリアなど関係なく訪問することになるので、移動距離の無駄が生じている
・40代 女性:毎月の訪問管理表を作るのに時間がかかる。訪問と訪問の間のロス時間がもったいない
・60代 男性:看護記録が共有デジタル化できていない為に、全て訪問員の手持ち紙に記録されて持ち歩かれ、他の訪問員が情報共有しようとしてもタイムラグが生じやすい
・40代 女性:事務員がおらず、書類やマニュアルの整理ができていない。見て学ぶ文化で、誰が行っても同じように行える方法を明記しておく習慣がない
6割以上が1日平均5件以上の訪問看護を実施、約8割が現場での人手不足を実感
普段1日に平均何件訪問しているか尋ねたところ、6割以上が1日平均5件以上の訪問を実施していることがわかった。
続いて現場で人手不足を感じるか尋ねたところ、「とても感じる」と「やや感じる」が合わせて77.0%で、約8割が現場の人手不足を感じていることが判明。
職場のDX・デジタル化が進んでいると思うか尋ねたところ、「あまり進んでいない」と「全く進んでいない」が合わせて56.5%と、約6割が職場のDXが進んでいないという結果に。
■進んでいると回答した理由/一部抜粋
・30代 男性:訪問のログ管理も記録の作成も携帯で出来る為に、紙管理の頃より効率化が進んだ
・50代 男性:自動シフト作成ソフトを導入している
・50代 女性:iPadが支給され、記録ツールや情報共有アプリの使用、定期的なzoomでのミーティングをしている
■進んでいないと回答した理由/一部抜粋
・30代 女性:未だに紙で管理しているから
・40代 男性:タブレット端末を導入していない
・60代 男性:突然のキャンセル、追加など対応できない