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ビジネスでは「瞬時に言語化できる人」がうまくいく!言語力を高める最高のメソッドとは?

2023.12.04PR

メモ書きが言語力を高める最高のメソッド

もやもやした構想を、いかに企画としてまとめられるかは、ビジネスパーソンにとって最も必要とされる力である。この力、すなわち言語化力は、誰もが鍛えさえすれば必ず向上する力であると荒木さんは考えている。

そして言語化力向上のためのメソッドを考案した。やり方はごく簡単なもので、頭に思いついたことをA4一枚の「メモ」に次々と書いていくだけの、シンプルなトレーニングである。

メモというと、どうしても記録に残すためのツールと認識しがちだが、荒木さんのメモは思考を言語化するためのツールとなっている。

私達は普段、頭の中でぼんやり思っていることは言語の形にはなっていない。何となく素敵、といった、もやもやしてあいまいなイメージである。

一方、書くことはこのあいまいなイメージを言葉にする作業である。何となく思っていることを言葉に表現して文字にしなければならない。強制的に言語化しなければならない状況をつくることで、トレーニングにつながると荒木さんは言う。

「頭の中のあいまいなイメージを次々と明確な言葉に変えていく。こうして普段から頭の中の明確な言葉を増やし、言葉の解像度を高めていくことで、いざ必要な時に必要な言葉が出てくるようになるのです」と述べている。

簡単だけれど大きな発見があるメソッド

言語化力向上のトレーニングに必要なものはA4コピー用紙と2分の所要時間を測ることができるタイマーだけ。最初にコピー用紙の一番上に自分への問いを一つ立てて、その問いに対して頭に思い浮かぶことを次々に書いていく。書く時間は2分で、これを一日3枚、合計6分書く。これを毎日の習慣とするだけで、言語化力が鍛えられる。効果は人それぞれだが、2週間続ければ、誰もが自分で自覚できるほどの力が着く。

書き方は

1)用紙の一番上に問いを大きく書いて四角で囲む
2)空間を上下2分割して、上を「思考」、下を「理由」のブロックに分ける
3)問いに対し、最初に思い浮かんだことを一行、上の思考部分に記入する
4)一行目に書いた文章を深掘りしながら下に追記していく
5)思考のブロックの最後の文章をマルで囲んで、その理由を下に追記していく

荒木さんによると、その文章が正しいかどうかはあまり問題ではなく、どんどん思いついたことを書き出すこと。また、4)では、上に書いた文章に対し「これって、どういうこと?」と考えながら書くようにすると、どんどん言葉の解像度が上がっていく。

「思考」ブロックで書き進めることで、思考が言語化されるので、「理由」ブロックでも、どんどん芋づる式に言葉が出てくるようになる。

じっくり考えているとあっという間に2分経ってしまうので、ともかく考えながらどんどん書き進めること。集中力が重要なので、2分という短時間で、ともかく考えながら書くことに集中しよう。

新刊書ではメモの一番上に記入する「問い」を、仕事や自己分析といった分類に分けて500個、提案してくれた。自分で問いが見つからない人はぜひ、参考にしたい。

言語化力のトレーニングは、書き出すことで無意識に感じていたことやモヤモヤしたものが目に見える形で整理できる点に加えて、自分の強みや魅力を再認識できるメリットもある。

自分の頭の中で眠っていた多くの思いや意見を言葉で眺めてみると、自分が大切にしたい思いは何かという点に、改めて気づくことができる。また、書き出した言葉から、自分が持っている意見を客観的に判断することも可能だ。それがありきたりな意見であるか、自分ならではのオリジナリティあふれる意見なのかが、文字にすることで、分かってくる。

自分の思いや意見に優先順位をつけることができるようになれば、これからの自分の発言や書く内容も、より魅力的なものになるはず。言語化力は営業やプレゼンという仕事上の課題解決に役立つだけでなく、人生を変える大きな気づきも与えてくれる。紙とペンで、いつでも始めることができる言語化力トレーニング。ぜひ隙間時間を使ってトライしてみて欲しい。気が付けば、必要なときに、必要な言葉が、「瞬時に」出てくるようになるはず。

荒木俊哉(あらき・しゅんや)さん

株式会社電通 コピーライター
一橋大学卒業後、2005年に株式会社電通に入社。営業局の配属を経てクリエーティブ局へ。その後は、コピーライターとしてさまざまな商品・企業・団体のブランディングに従事。これまで手掛けたプロジェクトの数は100以上、活動は5大陸20か国以上にのぼる。
世界三大広告賞のうちCannes LionsとThe One Showのダブル入賞をはじめ、ACC賞、TCC新人賞、NIKKEI ADVERTISING アワード、YOMIURI ADVERTISING アワード、MAINICHI ADVERTISEMENT DESIGN アワードなど、国内外で20以上のアワードを獲得。
広告以外にも、国際的ビッグイベントのコンセプトプランニングや、スタートアップ企業のビジョン・ミッション・バリュー策定のサポートも行う。また、毎年一橋大学でコピーライティングやアイデア発想のゼミも開講している。
コピーライターとしての長年の経験を通して「どう伝えるか」の前に「何を伝えるか」こそが大切だと感じるようになり、本書を執筆。本書が初の著書になる。

文/柿川鮎子

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