政府が推し進める「貯蓄から投資へ」政策の影響もあり、投資に興味を持つ人が増えている。つみたてNISAなどの普及で投資が身近になってきているが、未経験者の人の中には投資詐欺に不安を覚える人も多いのではないだろうか。
2009年設立のオンライン株式スクール「株の学校ドットコム」は、全国の20歳以上の男女6,000人を対象に、投資詐欺の被害状況についてアンケート調査を実施した。
投資詐欺への遭遇率は30代がトップで70代以上の約2倍
「これまでに投資詐欺の被害にあったり、勧誘を受けたことはありますか?」。この質問に対して、「被害にあったことがある」もしくは、「勧誘を受けたことがある」と回答した人は888名で、全体の14.8%であった。
年代別にみると、「被害にあったことがある」と回答した人は30代が最も高く6.3%。続いて20代が4.5%、40代が4.2%と続く。
50代以上は3%程度で、相対的に若い世代に被害が多いことが判明。また、「勧誘を受けたことがある」と回答した人は、60代が15.0%と最も高く、次いで70代以上が13.9%、30代が13.2%であった。
ある程度の資産をもつ年配者のほうが詐欺のターゲットにされやすい、というイメージを持っている人も多いかもしれないが、実際には、30代が勧誘を受ける機会は70代以上とほぼ変わらないようだ。30代では6.3%が被害にあっており、70代以上の3.2%の約2倍となっている。
次に、「これまでに、あなたの友人・知人が投資詐欺の被害にあったり、勧誘を受けたことはありますか?」という質問に対して、「被害にあったことがある」もしくは、「勧誘を受けたことがある」と回答した人は660名で、全体の11.0%という結果に。
年代別にみると、「被害にあったことがある」と回答した割合が最も高いのは30代で8.5%、続いて、20代で6.4%、50代が6.2%となっている。
また、「勧誘を受けたことがある」と回答した割合が最も高いのも30代で10.6%。30代は自身だけでなく、周囲での投資詐欺の遭遇率も高いようだ。