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「チームを率いるのに必要なのは情熱とデザイン力」生島 淳と伊藤羊一が読み解くスポーツ界に学ぶリーダーの心得

2024.01.08

リードの方法は十人十色。大事なのは覚悟や情熱。

「俺についてこい!」だけがリーダーのスタイルではない

伊藤 僕の定義でお話しするとリーダーはゴールを設定して、そこに向かってチームを導いていくことが役割です。そのためにはゴールに向かうプロセスを明確にしてチームの力を最大化することが求められます。リードする方法は人によって違っていい。リーダーというと、「俺についてこい!」と先頭に立つ人物をイメージする人が多いかもしれませんが、スタイルは関係ありません。必要なのはその人に内在する譲れない情熱や覚悟。これがリーダーシップの本質なんですよね。それが見えれば見えるほどチームはついてきます。

生島 先ほど青山学院の原監督の話をしましたが、駒澤大学の大八木弘明総監督はかつて「俺についてこい!」という典型的な上意下達タイプのリーダーでした。そんな大八木さんが4、5年前から変わったんですよ。

伊藤 大八木監督といえば、クルマに乗って選手に後ろから大きな声で檄を飛ばしているイメージが強かったですよね。

生島 青山学院を強豪チームに育て上げた原監督の指導が対話型をベースにしている影響も大きかったと思います。駒澤大学が低迷した時、大八木さんは60歳前後で長年の指導法を変えたんです。中村匠吾という、その後オリンピックの代表になった選手がいるんですが、最初、『お前どうしたい?』って言っても、黙っている選手だった。『聞かないとわかんないからね彼は』と言って聞き始めたら、リアクションが返ってきた。こうしていかなきゃいけないんだって気付いた。それにより、駒澤大学は復活を遂げて再び勝てるようになりました。変化できたのはチームに対する熱い情熱があったからなのは間違いないです。

伊藤 その年齢で変節を遂げたのは、本当にすごいことだと思う。人は何歳になっても変わることができるんですね。

生島 ちなみに大八木さんが指導方法を変えてから、取材しても選手たちの言葉が変わったんですよ。真面目で定型にはまったようなことしか言わない子もすごく表現力が豊かになって。インタビューの取れ高もすごく高くなりました(笑)。青山学院の選手もそうですが、選手ひとりひとりが表現力を持っているチームは強いと感じますね。

リーダーが働きかける3要素

リーダーが働きかける3要素リーダーは「ゴール」「導く」「チーム」に働きかけ目的を達成する。

大八木弘明総監督駒大の大八木さんは今年3月に監督を退任、総監督に就任した。 写真:スポニチ/アフロ

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