頭打ち感があるショッピングの起爆剤はやはり〝ポイント〟か?
差別化戦略が裏目に?利が薄く客足も伸び悩む
Eコマースの国内№1を目指してきたヤフーだが「ここ3年の売上高は減少傾向です。ZOZOの買収なども行なってコマース領域を伸ばしてきましたが、ヤフーショッピングは、楽天との差別化で出店料無料としたのがあだで利が薄く、質の悪い店を呼び込んでしまいました」(大西さん)
一方、PayPayポイントの利便性が向上すれば、「ショッピングの客足が伸び始め、売上高も回復するかもしれません」(同前)
LINEヤフーでのEコマースの取扱高推移
2022年からの四半期ごとのショッピングとトラベルなどのサービスの取扱高は右肩上がりとは言えず、合わせて6000億円程度が頭打ちになっている。
稼ぎ頭といえる金融領域に若年層を取り込み長期で稼ぐ
稼ぎの中心となる顧客の〝次世代〟の顧客が欲しい
LINEヤフーでは戦略領域として位置づける金融領域には深刻ともいうべき課題がある。
「ユーザーの年齢層です。金融では30~50代の人がよく使いますが、LINEヤフーのユーザー層は、これより下の層が伸び悩んでおり、このままだと30~50代の稼ぎ頭の顧客が取り込めなくなってしまいます」(鈴木さん)
と金融に特化せず、広く若年層の取り込みが急務といえるかもしれない。
LINEヤフーのユーザー層
少子高齢化の影響で、20代以下の若者層のユーザー割合は、相対的に小さくなっているが、その分、より手厚く囲い込まなければなるまい。
ネット銀行にはだかる「楽天」の大きな壁
PayPay銀行と楽天銀行の収益の差は倍以上に。これは、経済圏で顧客を囲い込む力の差であるといっても過言ではなく、さらなる成長施策が必要だろう。
取材・文/久我吉史
(参考)日経新聞2023年10月25日「投信購入、クレカ払いの上限10万円に倍増 新NISA対応」
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