ミドルハイクラスの処理性能で実用性も十分! おサイフケータイ機能にも対応
motorola razr 40はメモリ8GB、ストレージ256GBを搭載。近年のミドルレンジ~ハイエンドスマートフォンとしては標準的なスペックといえます。バッテリーは4200mAhで、一般的なスマートフォンと比較するとやや小さいものの、折りたたんだ状態で通知の確認などができる性質上、電池の消耗を抑えられるため、必要十分といえるでしょう。また、Qi規格のワイヤレス充電にも対応しています。
搭載CPUはクアルコムのSnapdragon 7 Gen 1。日本で販売されているスマートフォンとしては搭載モデルが少ないチップセットですが、位置づけとしてはハイエンドクラスの下、ミドルレンジクラスの上で、〝ミドルハイクラス〟とも呼ばれています。
今回は試用のため長時間のテストはできていませんが、FPSゲームのようにある程度負荷の大きなアプリでも快適に動作しました。特に近年は、チップセットの高性能化が進んだことで、スマートフォンの使い方によっては、オーバースペックになりがち。チャットやSNS、Webブラウジング、動画視聴といった一般的なスマートフォンの使い方であれば、とまどうことなくスムーズに動作でき、コストもある程度抑えられるという意味でも、〝ちょうどよい〟選択でしょう。
また、motorola razr 40はおサイフケータイ機能に対応しているのも特徴。motorola razr 40 ultraの発売から本機が遅れて登場したのは、この調整のためとのことです。電車に乗るだけでなく、街中でもスマートフォンで会計ができるおサイフケータイ機能は、いまやスマートフォンの必須機能と考えている人もいるはず。日本市場向けにしっかりとローカライズされているのも、折りたたみスマートフォン入門機としておすすめしたい要因の1つです。
折りたたみスマートフォン入門機として隙のない仕上がりになったmotorola razr 40
1.5インチのサブディスプレイに加え、144Hzリフレッシュレートに対応した大画面メインディスプレイや、ヴィーガンレザーの心地よい手触り、Snapdragon 7 Gen 1のちょうどよい処理性能など、全体を通してバランスのよい仕上がりになったmotorola razr 40。モトローラとしては、2021年に発売した「razr 5G」、2023年8月に発売した「motorola razr 40 ultra」に次いで、日本で展開する3モデル目の折りたたみスマートフォンですが、いよいよ成熟してきた印象を受ける端末です。
スペック的な仕上がりはもちろんですが、購入方法次第では10万円以内で手に入るのはやはり強烈なストロングポイントです。性能、価格の両面から、折りたたみスマートフォンの入門機として、多くの人に試してほしい1台といえます。
取材・文/佐藤文彦