ローリングシャッター現象は皆無!
バットに球が当たるインパクトの瞬間、これはバッティング撮影コーナーで体験できる。三脚に固定されたα9IIIとプリ撮影機能で間違いナシ。実際にシャッターを切ると今度はタイミングさえあえばバットがボールに当たる瞬間を撮影できる。そして画面上のどこも歪まないことも分かる。プリ撮影機能の実用性も分かった。フィールドでこの機能を使い続けた場合の電池の消耗が気になるとことだ。
静止したボールをバットで打つというのがバッティング撮影コーナーである
インパクトの瞬間を歪み無く捉え、ボールの変形も分かる
FE 70‐200mm F2.8 GM OSSII SONY α9III 1/8000sec、F2.8、ISO4000
グローバルシャッターで全速シンクロ
グローバルシャッター採用の恩恵はフラッシュのシンクロ速度が無制限で最高速の1/80000secでも使えるようになった。厳密に言えば無制限ではなくフラッシュの機種やレンズの開放絞り値による制限はあるが、とにかく日中シンクロの可能性が飛躍的に向上した。その通りなのだが最近は手ぶれ補正がよく効くのでフラッシュを使う機会が減り、それに輪をかけて日中シンクロなど使わないのでイマイチ、ありがたみが分からない。
フラッシュ撮影コーナーは暗い背景に噴水が上がり、手前の水面でモデルが動き回るというセットが組まれている。周囲が明るいと露出オーバーになり、フラッシュが使えないのあえて暗いのだと思うが、適正シャッター速度は1/2000secぐらいだった。私は欲張って超高速シャッターを使ったので、被写体以外アンダーになっているのをお許しいただきたい。もっとISO感度を上げれば良かったのだが失念していた。撮れた画像を見ると噴水がピタリと止まってAFもガッチリと顔認識している。全速シンクロを実現しているフラッシュは同社の「HVL-F60RM2」と「HVL-F46RM」になる。他の機種を使った場合はハイスピードシンクロ撮影となる。
従来は1/125secや1/250secまでしかシンクロできなかったのにいきなり1/8000secで日中シンクロできてしまう
FE 24-70mm F2.8 GMII SONY α9III 1/8000sec、F2.8 -0.3、ISO1250
同じ設定で1/16000secまでシャッター速度を上げて撮影
FE 24-70mm F2.8 GMII SONY α9III 1/16000sec、F2.8 -0.3、ISO1250
最速の8万分の1秒で撮影。モデルにむらなく光が当たっているのが分かる
FE 24-70mm F2.8 GMII SONY α9III 1/80000sec、F2.8 -0.3、ISO2000
写真・文/ゴン川野