ダメ、絶対！カエルを飼うときにやってはいけないこと

口の近くに食べられないモノを近づけない

ぴよさんはカエルをはじめて飼う人には守って欲しいたった一つのことがあると言います。それは顔の近くに食べられないものを近寄らせないことです。カエルは口の近くにモノを近づけるとエサと思って食べてしまう習性があります。事故防止のためにも、徹底しておきましょう。

もうひとつ、カエルのために大事なことは、ストレスを与えないこと。ぴよさんは「カエルは実は懐きません。可愛くて触れ合ったり構いすぎたくなりますが、カエルにとって触れ合いはストレスだということをきちんと知っておかないといけないんです」と教えてくれました。

ぴよさんは「ぴよカエルチャンネル」を運営し、YouTube視聴者は37.6万人（2023年11月現在）を超えていますが、撮影にもストレスを与えない様に気を付けています。

「カエルは本来夜行性で、昼間はずっと眠っています。昼間にご飯をあげたくても眠くて食べない事もよくあるので、食事時間と撮影は早朝です。夜は夜行性のカエル達にのびのびストレス無く過ごして欲しいと思っているので、私は夜、暗くなってからはカエルの部屋には極力立ち入りません。やはり人が入ってくると、私に慣れている子でも気になるだろうしストレスを感じるんじゃないかと思うんです。

だから早朝、みんなまだ起きてるけど少し明るくなり始めた時間にお世話をする事にしました。お腹いっぱいになったらみんな寝床へ行って寝ます」。ストレスなく健康に過ごして欲しいというぴよさんの願いが通じているからこそ、ぴよさん宅のカエル達は、生き生きと楽しく過ごしている様子を見せてくれるのでしょう。

素敵なカエル達ですが、その寿命は5年から10年、もっと長く生きる個体もいるので、飼育するには、長く付き合っていく覚悟も必要です。また、カエルを診てくれる動物病院が少なく、水槽は汚れていると病気になるので必ず毎日の水換えが必須であるなど、犬や猫と違った難しさがある生き物でもあります。だからこそ、素敵な表情や姿には、より価値を感じさせるのかもしれません。

そんなカエルの魅力を一年中、堪能できるカレンダーがこのほど誕生しました。「ぴよのカエルカレンダー2024」（辰巳出版刊、定価1430円）です。あまりにも可愛すぎると大評判。心から癒されるという素敵な感覚を味わえます。仕事に追われるあなたにこそ、ぜひお薦めしたいカレンダーです。

ぴよさん
さまざまなカエルや爬虫類を飼育し、その日常をYouTube「ぴよカエルch」などで配信している。カエルの笑ったような顔や寝る瞬間など、野生では見られないのほほんとした姿に癒されると話題を呼び、YouTube視聴者は33.8万人にのぼる（2023年3月現在）。
ぴよカエルch – YouTube

カエル写真撮影/ぴよさん

文/柿川鮎子