カエルは万葉集に詠まれているほど、日本人にとっては古くから身近な生き物でした。「お金がカエルように」と財布の中にカエルのマスコットを入れている人は、今でも多いかもしれません。ノーベル賞の授賞式ではカエル飛びと呼ばれるジャンプをして、今後も飛躍できるように願います。
大人気のカエルサイトを運営しているぴよさんも、その魅力に取り付かれた一人です。ぴよさんによると、カエルの魅力は豊かな表情にある、と教えてくれました。「私が一番好きな顔は、ご飯を食べた時に見せる、口を開けて笑ったような表情です。他にも、ご飯がいらない時は目を閉じて、“いらない”という表情をしたり、寝ている時は普段と違う顔になります」と言います。
カエル飼育の3つのポイント
そんなカエルの魅力に取りつかれた人は多く、2005~2020年の日本の貿易統計でも、カエルを含む飼育用の両生類の輸入は量と金額ともに増加しています。新しく飼いたいと思う人のために、ぴよさんから飼育のアドバイスをいただきました。
ポイントその1)適切な飼育環境を整える
野生のカエルは大きく「樹上性」「陸生」「水生(半水生)」という3つに分かれ、それぞれ生活環境は大きく異なります。飼いたいカエルが3つのどこに属すのかによって、飼育環境を整えましょう。
樹上性カエルはニホンアマガエル、イエアメガエル、アカアマガエルなどで、身体の色が緑色をしたカエルです。木や草の中で生活しているので、飼育する場合も樹木や草などで登れるようにレイアウトします。そのため、高さのある水槽が良く、温度調節用のライトも必須です。
陸生のカエルは最近特に人気が高いベルツノガエルが代表的な種のひとつです。川辺の砂利を再現できるようなレイアウトで飼育しましょう。ミズゴケなどで床材をつくっておくほか、隠れることができるようなものを置きます。温度調節用のライトも必須です。
水生のカエルはほとんど水から出ないカエルで、半水生のカエルは水と陸を行き来します。水生はピパやマルメタピオカガエル。半水生はトノサマガエルやアカガエルなどがいます。水生は鑑賞魚と同じように水の入った水槽で飼育し、半水生は陸地を作り、隠れ家となるものも設置します。
ポイントその2)エサはその子に合ったものを
カエルのエサは種によって異なります。ほとんどのカエルは生きたままの昆虫が中心ですが、肉食系のベルツノガエルなどはメダカや金魚や冷凍マウスなどのエサを与えます。その子に合った食事は健康管理のためにも大事なポイントだと、ぴよさんは言います。
「エサは基本的に生きた虫なので、ここが1番大変だと思います。虫が苦手な人は大変かもしれません。慣れたら人工餌も食べる子はいますが、みんなが絶対に食べるわけではないので、飼育においては、特に難しい点だと思います」と教えてくれました。
ポイントその3)温度と湿度が大事
熱帯地域が主な生息地であるカエルの場合は、温度調整用のライトは必須です。ぴよさんによると、どのカエルも20度以下になると代謝が落ちて食欲がなくなったり動かなくなったりするそうです。また、温度に関連する冬眠については、「私は日本のカエルは冬眠できるので、冬は冬眠してもらいますが、海外のカエル達は一年中同じ温度と湿度に部屋を保って、冬眠せずに過ごしています」とアドバイスしてくれました。
温度ともう一つ大事なポイントは湿度で、皮膚が乾燥すると皮膚から酸素を取り入れることができなくなってしまいます。絶えず、湿っている環境を保つことが大切です。
水も大事な飼育ポイントだとぴよさん。「水はカエルにとって命なので、1日でも水がないと死んでしまいますし、汚れていると病気になるので必ず毎日水換えをしてあげないといけません」と教えてくれました。
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