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「人見知り」の原因は?緊張や不安を和らげるコミュニケーションのヒント

2023.12.05PR

仕事は、一人で完結できることは少ないもの。働くほとんどの人が、さまざまな人と関わりながら仕事を進めていかなければいけません。

そんな仕事を介した人間関係の中で、人見知りからうまくコミュニケーションが取れないと悩んでいる人は、実は多いのです。

今回は、人見知りが起こる原因と、人と接するときの緊張や不安を和らげるコミュニケーションのコツをご紹介します。

人見知りとは

まず始めに、人見知りとはどのような状態なのかを見ていきます。

デジタル大辞泉(小学館)によると、「子供などが、知らない人を見て、恥ずかしがったり嫌ったりすること」と説明されています。

人見知りとは、最初は子どもが知らない人を見て泣いたりしてしまう状態を指していました。しかし、現在は子どもに限らず、大人にも使用される言葉になっています。「人見知り」と検索をかけると、“赤ちゃん”、“特徴”などと並んで、“大人”というワードが表示されます。

子どもではなく、大人で人見知りをしている状態とは「初対面やまだ打ち解けていない相手に対して、緊張や不安を感じて、うまくコミュニケーションが取れない」ことを言います。

プライベートでは親しい人だけといった限定的な付き合いが選択できる場合もありますが、仕事となるとそうはいきません。あまりに不安や緊張が強い場合には、仕事に支障をきたすことも考えられます。

人見知りの原因

緊張や不安からコミュニケーションがうまく取れないと言われる人見知り。なぜ人見知りは起こるのでしょうか。ここではその原因を探っていきます。

 1.警戒心が強い

人見知りの原因でまず考えられるのが、警戒心が強すぎることです。

警戒心とは、外部からの攻撃に対して用心をしながら、自分を守ろうとする気持ちを指します。警戒心自体は決して悪いことではありません。しかし、これが強すぎることが少しやっかいなのです。

相手を警戒しすぎるばかりに、相手の出方を常に気にしてしまいます。なので、相手が行動を始めないと何もしないようなクセがつきます。すべては相手次第になってしまい、その結果として自分から他人に行動できなくなり、人見知りになってしまうのです。

 2.自分に自信がない

自分に自信がない人も、1.と同様に、相手の行動を待ち続けます。自分が先に何か行動を起こすことに対して「意味がない」、「否定されるかもしれない」と思い込んでいるからです。

また、自分に自信がない人は本当の自分を隠そうともします。本当の自分を隠そうとする人に相手は心を開いてくれません。そんな人間関係を繰り返し、人見知りができあがります。

3.自分の価値を他人に委ねている

人見知りの人は、他人からの評価を過剰に気にする傾向もあります。これは、他人の評価が自分の価値だと思い込んでいるからです。

他人からの評価を気にすること自体も悪いことではありません。仕事であれば、他人からの評価を得ることでモチベーションを高く保つこともできます。

しかし、過剰に、他人からの評価をすべてだと認識していると、嫌われたくないという思いから相手に必要以上に気を遣ってしまいます。これが人見知りの原因になります。

4.マイナス思考

マイナス思考の人は、まだ起ってもいないことを先回りして、悪い結果を想像します。そして、その結果についての要因を考えます。本当はまだ起っていないのに、悪い結果が起こったと仮定して主な原因を探ろうと、その悪い結果のイメージをどんどん自分の中で大きくしてしまい、何も行動に移せないという結果を招きます。

人見知りからくる緊張や不安を和らげる、コミュニケーションのコツ2

人見知りで悩んでいる人のほとんどは、人見知りを直したいと思っているはずです。人見知りは悪いことではないので、「治さないといけない」や、「克服しなければ」と考えすぎる必要はありません。まずは、人見知りからくる緊張や不安を解消させましょう。この2つが解消するだけで人とのコミュニケーションは取りやすくなります。ここでは、緊張や不安を和らげる、コミュニケーションのコツをご紹介します。

1.聞き上手になる

人見知りを克服するためには、相手に話しかけないといけないと思っている人が多くいますが、コミュニケーションで大切なのは、話すことではなく、“聞く”ことです。

この“聞く”とは、相手が一方的に話すことを聞くのではなく、“興味を持って相手の話に耳を傾ける”ことを指します。このことを傾聴と言います。

傾聴の仕方で簡単に取り入れられるのは、「相槌」と「繰り返し」です。「相槌」については説明はいらないかもしれませんが、相手の話の内容に頷き、共感を示すことです。自分が思っているよりも、ややオーバーに相槌を行なってみてください。相手は興味を持って自分の話を聞いていると感じてくれます。

「繰り返し」は、そのまま相手の言葉を繰り返すことです。例えば、相手が「いちごが好きなんです」と言ってきたら、そのまま「いちごが好きなんですね」というふうに繰り返します。これには、相手の話をちゃんと聞いていることが伝わり、何度も繰り返すことで相手からの信頼を得ることにつながります。

2.初対面で緊張することは当たり前と受け入れる

初対面や初めての場所では、どんなに社交的な人でも多少は緊張するもの。その緊張は当たり前だと受け入れてください。

人見知りというのは、相手を不快にさせたり、迷惑をかけるものではありません。あなたの中でだけ起こっていることです。

緊張して当たり前、みんな緊張していると思えれば、不安は払しょくできるはずです。

文・構成/藤野綾子

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