市場の関心は来年度の業績へ、TOPIXの予想EPSは増加傾向にあり株価は当面堅調推移か
次に、企業による2023年度の業績予想を確認すると、前年度比で売上高は4.1%増、営業利益は13.8%増、経常利益は8.0%増、純利益は4.5%増となっている。
5月16日時点(2022年度本決算終了時点)と、8月14日時点(2023年度4-6月期決算終了時点)の業績予想から上方修正が進んでおり(図表1)、2023年度は増収増益で着地という見方が示された。
2023年度4-9月期の決算と2023年度の業績予想は、株価の支援材料と考えられるが、市場の関心は、すでに2024年度の業績に移行しつつある。
そのため、この先は、企業業績が影響を受けやすい円相場や中国景気の動向などが焦点になると思われる。ただ、TOPIXの12カ月先予想1株あたり利益(EPS)は引き続き増加傾向にあることから(図表2)、この点では株価の堅調推移が見込まれる。
※個別銘柄に言及しているが、当該銘柄を推奨するものではない。
出典元:三井住友DSアセットマネジメント
構成/こじへい