コロンビア・スポーツウェア>NYSE(ニューヨーク証券取引所)に上場。
コロンビアはじまりは1938年、オレゴン州ポートランドで帽子の卸売業を営むポール・ラムフロムは、ドイツからの移住者として活動を開始しました。当初は「コロンビアハットカンパニー」として知られ、その後スキーグローブメーカーと合併し、1960年にはコロンビアスポーツウェア社が誕生しました。
コロンビアスポーツウェアは、コロンビア川に因んで名付けられ、1982年にはアウタージャケットとインナージャケットをジッパーで取り外し可能にする画期的な「インターチェンジシステム」を発表しました。このシステムは、異なる気候に対応するための3ウェイのスタイリングが可能であり、大きな人気を博し、1989年には全米のアウトドアウェアブランドとして首位に躍り出ました。このシステムを採用した「バガブーパーカ」は、1993年には全米で100万枚以上販売され、アウトドアウェアの年間最多販売記録を樹立しました。
ここまでのビックカンパニーへと成長するまでには、幅広い世代の方に受け入れられ、名作を残し続けてきたことが挙げられ、これがコロンビアの価値ではないでしょうか。
【コロンビアの強み】
多様性と普遍性: コロンビアは広範なアウトドアアクティビティに適した製品を提供し、その普遍的なデザインが魅力。
インターチェンジシステム: 異なる気候条件に対応するためのジャケットの着脱可能なシステムで、利便性が高い。
【コロンビアのターゲットイメージ】
幅広いアウトドア愛好者: ハイキングやキャンプ、スキーなど、幅広いアクティビティに参加する人々。
予算意識の消費者: 高品質なアウトドアウェアを手頃な価格で提供することで、多くの消費者にアプローチしています。
【年間の売上高推移と株価】
直近の売上高推移(単位:百万ドル)はほぼ横ばいです。
【2020年12月】2,501.55【2021年12月】3,126.40【2022年12月】3,464.15
【2023年12月】発表前
直近の株価は75ドル付近を推移しています。2018年以降、株価は80〜100ドルの間を推移しています。今後、株価が上昇していくためには、売上高と営業利益がさらに上昇していく必要があるでしょう。
おわりに
今回は米国3大アウトドアブランドの歴史や株価などを比較していきました。
各社の売上高と株価には変動があり、営業利益の伸びが株価に影響していることは間違いないでしょう。
最後に、株式投資の面白さのひとつに、自分の生活と身近な商品がどんな会社によって作られているのかを調べることにあるのではないでしょうか。
投資というモノサシで今生きている生活を眺めてみると、実に多くの発見があるものです。
ぜひ参考にしてみてください!
文/鈴木林太郎