多くの大学1、2年生にとって、就活はまだ当分先のことかもしれない。しかし、中には既に将来を見据えて、就職したい企業に目星をつけている人もいるはずだ。
では、イマドキの大学1、2年生から、もっとも就職したいと思われている企業・業種とはいったい何だろうか?
法人会員向けに与信管理クラウドサービスを提供するリスクモンスターはこのほど、第9回「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」の調査結果を発表した。
上位20社のうち、8社が製造業
「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」の1位は「任天堂」(回答率6.7%)となった。次いで「国家公務員」が2位(同6.0%)、「地方公務員」が3位(同4.5%)となり、以下4位「ソニー」(同4.3%)、5位「グーグル(Google)」(同4.2%)、6位「資生堂」(同3.7%)、7位「パナソニック」(同3.5%)と続いた。
今回調査では、任天堂(前回4位)が、第1回調査から前回調査までトップ2を占めていた公務員の牙城を崩し初めてトップとなった。その他、「NTTデータ」(前回104位→今回16位)や「日本赤十字社」(前回75位→今回20位)、「イオン」(前回53位→今回13位)など、順位が大きく変動した企業が多くみられた。
業種別では、製造業が8社(任天堂、ソニー、資生堂、パナソニック、サンリオ、アップル(Apple)、トヨタ自動車、花王)となり、前回同様に最も多い結果となった。毎回上位にランクインしている食料品製造業がランク外となり、製造業以外では、業種の分散が目立つ結果となっている。(図表A)
愛着が企業選定のポイントに
就職したい企業の選択理由について、自由回答で尋ねたところ、1位「任天堂」については、「ゲームが好きだから」、「親しみがあるから」、「人々を楽しませたいから」といった製品への親しみを選択理由とする意見が多いのに対し、2位「国家公務員」、3位の「地方公務員」の「安定しているから」という意見が多い点と志向の相違がみられる。
「国家公務員」や「地方公務員」については、共通して「安定している」という意見が多い中、「教師になりたい」や「故郷に恩返ししたい」など、学校教育や地元に関わりたいという意見も多くみられた。4位「ソニー」、5位「グーグル(Google)」、6位「資生堂」では、「製品・サービスが好きだから」のほか、ネームバリューを意識した意見が多くみられる。(図表B)