自分で備える今ドキの災害用トイレ
災害用トイレを備えるなら、ぜひ普段から使用できる今ドキのおしゃれなものを選択するのも良いだろう。
1. 備えながらアートを飾って防災意識向上
ドリームホールディングス「sonae 備絵」各33,000円(税込)~※アート作品により異なる。
絵画などのアート作品に見えて、実はフレームの中に「災害時トイレキット」30回分がスリムに収納。平常時は絵画として、非常時は取り出して簡易トイレとして使える。
キットには凝固剤、畜便袋、ウェットティッシュが備わる。
実際に熊本地震や九州北部豪雨で被災した女性社員2名が、被災直後の“意外と深刻に困る盲点”であった衛生的なトイレの確保に役立つグッズを、という想いで開発された。
アートには人気アーティストたちの作品を採用しており、アーティストとともに災害への備えを訴えかけるメッセージを発信していく。2023年9月のデビュー時は、「関東大震災発生から100年」の節目を迎えることから、「Reborn」と題し、“災害からの復興の希望”をテーマにしたアーティストの描きおろし作品や、活動に賛同してくださるアーティストの作品など16種のアートがそろう。
飾って備えながら、防災意識向上にも役立ちそうだ。
2. 椅子、ゴミ箱、簡易トイレの3役をこなす便利アイテム
SOLCION「PATATTO350+」6,380円(税込)
折りたたみ椅子、ゴミ箱、簡易トイレの3役を一つでこなしてくれる便利な商品。
およそ5秒で組み立てられるため、設置や撤収もスピーディーに行える。クッション性は座目を二重構造にすることで実現。湾曲しているのでお尻全体を包み込んでくれる。
一枚目の座面を取り外すと、二枚目の座面が現れる。二枚目には中心に穴の開いた座面袋をセットすることで、トイレとして使用可能。座面を外した状態でも十分な強度があるので使い勝手も問題ない。
トイレ袋は「非常時に便利な携帯トイレ袋」として880円(税込)で販売。抗菌性凝固剤×5、排便袋×5、持ち運び防臭袋×2がセットされている。
普段はアウトドアなどに活用しながら、非常時にも役立つのは便利と言える。
災害用トイレの備えは、盲点になりがちだ。ぜひ食品やその他の防災袋の準備と共に、トイレも万全にしておこう。
【取材協力】
三平 洵氏
一般社団法人 地域防災支援協会代表理事
慶應義塾大学院政策・メディア研究科修士修了。2014年に一般社団法人地域防災支援協会を設立し、代表理事に就任。東京都総合防災部主催の講習会で講師を務めるなど、地域活動や防災活動にも精通。1982年生まれ、41歳。東京都出身。
取材・文/石原亜香利