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被災時に困るものといえばコレ!進化するおしゃれで機能的な災害用トイレ

2023.11.30

阪神淡路大震災や東日本大震災、各地方の豪雨など、大規模な自然災害を経験した人からの体験談から生まれた知恵は参考になる。その中でも、被災したことのない人が手薄になりがちなのが、「災害用トイレ」だといわれる。今回は防災のプロの災害用トイレの備え方や選び方、今ドキの注目すべき災害用トイレ商品を紹介する。

発災直後はトイレが使えないことも

先日、株式会社ドリームホールディングス主催で開催された災害時簡易トイレ「sonae 備絵」新商品発表会では、被災者の体験談をもとにした被災時に困ったことや、備えるべき対策が紹介された。

被災者へのアンケート調査結果によれば、発災9時間以内にトイレに行きたくなった人は78%(※1)、3日以内に仮説トイレが行き渡った自治体は34%(※2)にも上った。発災後、インフラは一般的に「電気→ガス→下水道」の順で復旧するため、自宅で避難している最中にはトイレが使えない状態が続く。

トイレが流れないのにバケツの水で無理に流すとあふれてくるという体験談もあるほど。トイレの備えは重要といえる。

※1出典:調査:日本トイレ研究所 調査対象:宮城県気仙沼市の小学校保護者36名

※2出典:調査:名古屋大学エコトピア科学研究所 岡山朋子、協力:日本トイレ研究所、調査対象:回答29自治体

災害用トイレの備え方

同発表会に登壇した一般社団法人 地域防災支援協会 代表理事 三平洵氏は、災害用トイレの備えを強く勧める。

家庭で備えるのに適した災害用トイレには、凝固剤や吸水シートで排泄物を固めて処理する袋タイプの「携帯トイレ」と、組み立て式の便器と凝固剤や吸水シートで排泄物を固めて処理する袋がセットになった「簡易トイレ」の2種類がある。

携帯トイレと簡易トイレどちらを何回分くらい備蓄しておけば安心だろうか。三平氏は次のように話す。

「ご家庭での備えとする場合には、携帯トイレをおすすめします。災害後も自宅に留まって生活する在宅避難への備えとした場合に、自宅のトイレ(便座)に携帯トイレを設置して用をたすことになるからです。備蓄する量としては、一人当たり1日7回使用することを基本とすれば、1週間で50回分が目安となります。4人家族であれば、200回分を準備するといったイメージでしょうか。これは一つの基準ですので、日常からトイレに行く回数が多い方は、これよりも多い量を備蓄してください」

商品の選び方についても教えてもらった。

「便袋は防臭性を考えると、防臭力の高い『BOS』という防臭袋がおすすめです。また携帯トイレや簡易トイレで使用する凝固剤ですが、除菌や消臭性の試験が行われたものを準備するようにしてください。災害後はゴミ回収が行われるまでのある程度の期間、自宅で使用済みの便袋を保管することになりますが、菌の増殖を防ぐものでなければ、便袋が腐敗ガスで膨張する恐れがあるからです」

簡易トイレが向いている場合もあるという。

「足が不自由なご家族がいる場合には、災害時でも用がしやすい環境を整えるため、簡易トイレを準備しておくのも一つの選択肢になります。また介護認定を受けているご家族ですと、すでに福祉用具としてポータブルトイレを購入されたり、レンタルされたりしていることもあると思います。災害時にもポータブルトイレを使えるように、ポータブルトイレ用の便袋を備えると良いでしょう」

三平氏によれば、その他にも、トイレットペーパーや除菌シートといった衛生用品や、トイレ内の電灯としてランタンタイプや、通常はコンセントに接続しておく非常用照明、使用後の便袋を補完する蓋付きバケツも合わせて準備すると良いそうだ。

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