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GoogleがYouTubeに生成AIコンテンツであることを示す表示などを今後数か月内に導入

2023.11.20

クリエイター、視聴者、アーティスト向けの新しいオプション

YouTubeには、最新テクノロジーが YouTube コミュニティに影響を与え得る側面について、クリエイター、視聴者、アーティストを含むコミュニティから絶えずフィードバックが寄せられている。

これは特に、ある人物の顔や声が、その人物の許可なく、あるいはその人物の見解を誤って伝えるためにデジタル生成されている可能性がある場合に当てはまる。

そこで今後数か月以内に、特定可能な個人の顔や声などを模倣している生成 AI コンテンツや合成あるいは改変されたコンテンツの削除を、プライバシー侵害の申し立ての手続きを通じて要請できるようになる。

要請された全てのコンテンツが YouTube から削除されるわけではなく、さまざまな要因を考慮して判断される。

たとえば、コンテンツがパロディや風刺であるか、削除要請を行った人物が本人として特定可能か、あるいは公人や著名人(この場合は、より高い基準が適用される可能性があります)を取り上げているかといったことが判断材料となる。

また、音楽パートナーに対しては、アーティスト本人の歌声やラップ音声を模倣した生成 AI の音楽コンテンツの削除要請ができる機能が導入される。

削除要請の承認判断においては、合成音声を使用したニュース報道、分析、または批評の内容の動画であるかといった要因が考慮される。

この削除要請は、まずは、YouTube の音楽AIに関する初期テストの参加アーティストを代理するレーベルまたはディストリビューターが利用可能になる。

今後、その他のレーベルおよびディストリビューターにも範囲を拡大していく予定だという。

AI テクノロジーの活用によるコンテンツ管理の強化

YouTube は常に、コミュニティガイドラインの適用にあたり人間と機械学習(AI)テクノロジーを組み合わせて活用しており、Google全体では世界中で 2 万人以上の審査担当者がいるという。

このシステムでは、AI は違反の可能性があるコンテンツを大規模に検出する役割を果たし、審査担当者はコンテンツが実際にポリシー違反にあたるかどうかを確認している。AI は、YouTubeのコンテンツ管理システムの速度と精度の両面で向上をけている。

明らかな効果をあげているのが、今までにない形式の不正行為の識別だ。新しいトピックが出現した場合、システム内にはその背景情報がほとんどないため、それを大規模に認識し特定するのは困難になる。

しかし、生成 AI を利用しているおかげで、違反コンテンツを分類する AI のトレーニング用のデータセットを急速に拡張できるため、該当するコンテンツをより迅速に識別し、捕捉することが可能になっているという。

また、システムの速度と精度の向上によって、審査担当者による対応が必要となる有害なコンテンツの量も削減できる。

責任ある AI ツールと機能の開発

YouTubeは、彼らのスケールでコンテンツを管理できるチームとテクノロジーへの長年の投資に基づいて、どのように構築できるかを慎重に検討している。

YouTubeにふさわしくない類のコンテンツを YouTube の AI ツールで生成できないようにする対策の構築も、そうした重要な継続中の取り組みのひとつだ。

そんなGoogleの決意がブログの最後に表明されている。

「生成 AI を使用して YouTube 上で新たな形のイノベーションや創造性を解き放つ旅はまだ始まったばかりです。この技術の秘めた可能性を楽しみにしつつ、次に起こることがクリエイティブ業界全体に今後何年にもわたって影響が及んでいくことも理解しています。YouTube はこの極めて重要な転機に、これらの利点と YouTube コミュニティの継続的な安全確保とのバランスを維持するのに時間をかけて取り組んでいます。また、クリエイター、アーティスト、その他クリエイティブ業界関係者の方々と協力して、皆に利益をもたらす未来を築いてまいります」

関連情報
https://youtube-jp.googleblog.com/2023/11/our-approach-to-responsible-ai-innovation.html

構成/清水眞希

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