チップはオンライン化した方が集まる?
この機能、即ち「個人に対してオンラインで謝礼を送る」機能は何もタクシーやライドシェアに限ったものではないはずだ。
そもそも、YouTubeのスーパーサンクスやスーパーチャットもチップ同様の意味合いを持っている。とある配信者が「あまり高額のスパチャを送らないでください」と呼びかける場面に出くわしたことがあるが、言い換えればそれだけ金銭を送りやすい機能だということだ。
相手の顔を見ずに金銭を送る。今後はこの新概念についてこれる人がどれだけいるかという段になるはずだ。
とある演歌歌手(大御所と呼ばれている人)が「お客様からおひねりをもらう時は、両手でお札を受け取ってちゃんと笑顔を見せないといけない」と発言しているのを筆者はテレビで見たことがある。この考え方は、実はおひねりを渡す側(ファン)に対して余計な気を遣わせているのではないかと筆者はおぼろげに考えてしまった。
「対面」という要素がなければ、少額でも目当ての歌手におひねりを渡そうと思う人はいるはずだ。
このあたりでジェネレーションギャップが発生する可能性は非常に高い。
技術革新でチップ文化が確立か
ある一定より上の世代には「現金には真心がこもっている」と主張する人が少なくない。実際に「現金を手渡ししたほうが会話もあるし、生活が明るくなる」と発言した有名ジャーナリストもいた。
「チップも現金のほうがありがたみがある」と考えるタクシードライバーは、決して少なくないのではと筆者は見ている。
が、真心やありがたみも額には決して勝らない。「オンラインチップ」による収益が手渡しのチップを大きく上回る日が来れば、旧来の発想は必ず変わる。同時に、技術革新をきっかけに日本でもチップ文化が定着するだろう。
【参考】
タクシーアプリ『GO』 乗務員へのチップ機能を一部エリアより開始-PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000197.000030664.html
取材・文/澤田真一
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