あなたの周りに何でも人のせいにしてしまう人はいないでしょうか?
自分の非を認めないばかりか、他人に擦りつけるような人と一緒に働くと、周囲は大きなストレスに苛まれます。しかし仕事であるが故に完全に避けることは難しいので、それが余計に頭を悩ますことに……。
本記事では、人のせいにする人の特徴やそんな行動を取ってしまう心理、そして対処法をご紹介します。
人のせいにする人の特徴とは
ここでは、人のせいにする人にはどのような特徴があるのかを確認していきましょう。また、その特徴に隠された心理についても触れていきます。
1.否定されるとすぐに攻撃的になる
何か否定されることがあるとすぐに攻撃的になり、言い返してくるという特徴は、人のせいにする人に多いです。
人のせいにする人は、自己防衛本能が強い傾向にあります。相手から攻撃されそうなると、その前に察知して、その相手により強い攻撃を行います。
また、この特徴がある人は、自分に自信がない場合もあります。自分の行動に自信がない故に、「上司からの指示だった」、「みんなこっちがいいと言っていた」という言い方で人のせいにしようとします。
2.評価を非常に気にする
仕事での評価を気にしすぎることも人のせいにしがちな人に多い特徴です。
このタイプがどうして評価を気にしすぎるかというと、自分の価値を他人に求めてしまっているからです。自分の評価を他人に求めてしまう原因は、過去に否定されたことがある、他人と比較される環境にいた、親から長所よりも短所を強調する教育を受けたなどさまざまです。
他人に認めてほしいので、自分の非を受け入れられません。どんな立場になったとしても、自分を正当化しようと責任を回避しようとします。
3.自分第一に考える
自分のことを最優先する人も自分の責任やミスを人のせいにしがちです。
そんなタイプには、自己愛、つまりナルシストの傾向があります。ナルシスト傾向のある人は、自分さえ良ければいいので、他人に自分のミスを被せても罪悪感は抱きません。
また、他人からの特別扱いを求めるあまりに、否定されることにとても過敏です。なので、ミスがわかると自分が否定されることを避けるために責任転嫁をしてしまうのです。
4.責任があるものを避ける
そもそも責任感がない人も人のせいにするタイプが多いです。
責任を持つようなことを嫌うので、自ら率先して行動することはほとんどありません。「指示を受けたから」と言い逃れができるように、このタイプの多くは指示待ちをします。
責任感がない人には、優柔不断で物事を決められないという心理が隠されています。自分で決めることが苦手なので、他人に判断を任せようとします。その結果、責任があるものを自ら避けるようになってしまっているのです。
人のせいにする人にはどう対応したらいい? 適切な対処法3選
人のせいにする人から責任やミスを擦りつけられること、できれば避けたいですよね。ここでは、対処法をお伝えします。
1. 1対1でのやりとりは避ける
人のせいにする人は、意識的にも無意識にもミスを擦りつけやすい人を選んでいます。そのターゲットが逃げられないように、ミスを擦りつけるときには1対1という2人きりの場を好みます。
想像してみてください。ミスを擦りつけてくる人が上司だった場合、あなた1人のときに逃れることができるでしょうか?
責任転嫁されないためには、2人きりの場を作らないことです。呼び止められたときはすぐに対応するのではなく、「後で伺います」と伝え、そのときには同僚などと一緒に対応するようにしましょう。また、その情報はできるだけ複数の人に共有しておけば、いざというときに証言してくれる人ができます。
2.やりとりを残す
人のせいにする人のターゲットになってしまった場合、そのやりとりはできる限り残るもので行いましょう。
人のせいにする人は特徴で触れたように、否定されることを嫌うタイプが多く、否定される前に他の人に責任やミスを擦りつけようと動きます。人のせいにしようとする考えがない人は、そのスピードについていけないことがほとんどです。なので、事後になっても言い返すための証拠が必要になるのです。
証拠としては、録音やメールなどがありますが、メールなど文字で残すほうがおすすめです。口頭で仕事を頼まれた場合にも、「仕事内容は〇〇で良かったでしょうか?」と確認メールをするようにしましょう。
3.信頼関係を築く
人のせいにする人の中には、責任転嫁をしていることに無自覚な人もいます。特徴で取りあげた、怒りに支配されてしまう人、自分を守ることに必死な人などは、結果どうなったのかには興味ないのです。
無自覚であれば、それを教えてあげられる関係を築くのも一策です。このタイプの人は“ミスは悪”とインプットされています。それを、“ミスは経験”といったように導いてあげてください。
文・構成/藤野綾子