小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

まさかのリマスターCDが完勝!?レッド・ツェッペリンのLPレコード聴きくらべ

2023.11.19

東京・三軒茶屋にあるロック・バー「スメルバー」で開催したレッド・ツェッペリンのLPレコード聴き比べ、『Ⅰ』に続く第2ラウンドは『Ⅱ』で「胸いっぱいの愛を」を比較試聴する。レコードは僕の所有する2014年発売のジミー・ペイジによるリマスター盤、UKマト2のWRECK、同MAID、USマトA(SP工場)、USマトA(PR工場RLカット)だ。

前編はこちら

何とも奥が深いマト1ワールド!レッド・ツェッペリン「Ⅰ」「Ⅱ」のレコード聴き比べトーナメント

『レッド・ツェッペリンⅠ』。 11月5日日曜日、東京・三軒茶屋のロック・バー「スメルバー」で、レッド・ツェッペリン『Ⅰ』『Ⅱ』のレコード聴き比べ会を行った。レコ...

参加者にお配りしたトーナメント表。

『レッド・ツェッペリンⅡ』。

アナログレコート対CD、勝つのはどっちか?

1回戦第1試合は、2014年リマスターLPと「スメルバー」所蔵の音源が同じ2014年リマスターCD対決。店のアナログプレーヤーとCDプレーヤーは同クラスの価格帯だから、ハンディなしの真っ向勝負となる。これまで何度かリマスター『Ⅱ』のアナログとCDの対決を試みてきたが、アナログはLINNの500万円級プレーヤー、CDは普及価格帯のプレーヤーを使用と、圧倒的な差があるからだろうか、いつもアナログの完勝だった。

僕も初体験の同格再生機による対決は断然CDの方が良く、聴き比べ参加者8名全員がCDに軍配を上げた。とにかく低音が素晴らしい。ベース音が力強く響き渡る。アナログ崇拝派の僕にも依存なしの結果だが、次からのCDの対戦相手は1969年発売のマト1レコード、CDの活躍もここまでだろう(マト1ことマトリクス1についてはこちらを参照)。

第2試合のレコードはともにUKマト2だが、マト2ながら事実上はマト1となる。マスターテープからカッティングエンジニアがレコードの溝を切り、その音をアーチストや関係者が聴く。これでよければGOで、ラベル外側にマト1と刻印される。NOならば、カッティングをやり直す。これがマト2だ。『Ⅱ』ではマト2がGOとなり、市場に出る初版となる。つまりマト2が初版で、事実上のマト1だ。ちなみにUKの『Ⅲ』は、マト5がマト1だ。5回もやり直した渾身の作品を評論家に散々貶されて、ジミー・ペイジは相当悔しかったことだろう。

LIVIN’ LOVIN’ WRECK。

LIVIN’ LOVIN’ MAID。

それはさておき、WRECKとMAIDとは、B面2曲目のラベル表記のことだ。「LIVIN’ LOVIN’ MAID(SHE’S A WOMAN)」が正式な曲名だが、最初期のレコードのラベルにはなぜか「LIVIN’ LOVIN’ WRECK(SHE’S A WOMAN)」と印刷された。WRECKは難破とか破壊という意味だ。基本的には同じマトリクスだが、より古い=最初期とされるWRECKの方が値段は高い。10年近く前に僕が買った時はWRECKが約4万円、MAIDが1万6千円ほどだったが、今はもっと高いはずだ。比較試聴結果はWRECKの圧勝で、これはレコードのコンディションによるのか、ややこしくなるから説明は省くが同じマトリクスながらスタンパーが違うからかは不明だ。

第3試合はUSマトA(SP工場)vs USマトA(PR工場RLカット)だ。アメリカにはいくつものレコード工場があり、工場により音が違うとされる。嘘か誠か西海岸の工場の音はカラッとしていて、東海岸は湿った音という説まである。この時期のアトランティック・レコードのメイン工場はPR工場で、ここのレコードが一番音がいいと言われるので、これだけでもPR工場盤が有利だ。しかも泣く子も黙るRLカット。

小さく、RLと刻印されている。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年4月16日(火) 発売

DIME最新号は「名探偵コナン」特集!進化を続ける人気作品の魅力、制作の舞台裏まで徹底取材!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。