NTTドコモ モバイル社会研究所では、2023年2月にスマホ利用者を対象として、フリック入力*の利用実態について調査を実施。先日、その結果を発表した。
今回の調査では、「スマートフォンの操作について、あなたがご自身で行っている操作をすべて選んでください」と質問しており、選択肢から「フリック入力を使っている」を選択した人をフリック入力利用者として集計している。
※「フリック入力」はスマホ独特の文字入力方法で、キーを指ではらう(フリックする)ことで文字入力が可能な入力方法。フリック入力では、「あ」「か」「さ」「た」「な」…と表示されたキーのうち、例えば「あ」のキーをタッチすると、その上下左右に「い」「う」「え」「お」の文字が表示される。その状態で、入力したい文字の表示された方向に指をスライドさせて離すことで、その文字が入力できる。
15~24歳では男女差が14ポイントとほかの年代に比べて大きい
図1.フリック入力を利用している人の割合(性・年代別)
[調査対象:全国・15~79歳のスマホ利用者・n=5652]
スマホ利用者を対象に、フリック入力を使っているかどうかを調査したところ、男女とも若年層のほうがその割合が高く、15~24歳の女性の約半数がフリック入力を利用していることが明らかとなった。
また、15~24歳では男女差が14ポイントとほかの年代に比べて大きく、女性のほうがフリック入力を使っていることが判明。一方で、60~79歳では男性が10%に対して女性が7%となっており、3ポイント程度男性のほうが利用率が高くなっていた。
学生のフリック入力利用率は43%で他に比べて割合が高い
図2. フリック入力を利用している人の割合(職業別)
[調査対象:全国・15~79歳のスマホ利用者・n=5652]
次に、スマホ利用者を対象に、職業別にフリック入力を利用する割合を比較したところ、学生の利用率がほかに比べて顕著に高く、43%となっていた。
次いで、会社員・団体職員は23%、公務員・教職員は22%がフリック入力を利用していることがわかった。
最も利用率が低かった専業主夫・主婦では、フリック入力を使っている人の割合は14%、次いで2番目に利用率が低かったのは無職と回答した人で、その割合は15%だった。