いよいよ、今、日本でもっとも売れているクルマ、具体的には、2023年度上半期(4~9月)における新車販売台数が100,409台となり、軽自動車とフィットのような登録車を含む新車販売台数第1位になったのがホンダN BOX。その、10月6日に発売された3代目となる新型N BOXの標準車にさっそく試乗した。
新型N BOX標準車はどこが進化したのか?
2代目の後期型に乗って、内外装の上質感、スーパーハイト系ならではのクラス最大級の室内、後席の広さ、そして乗り心地などの走行性能の完成度に、改めて驚かされたものだが、この新型はエクステリアデザインこそ基本的に先代と大きく変わらず、しかしこの標準車の場合、ドットデザインのフロントフェイスが新型らしさ。先代と見比べた時の変化幅は、標準車のほうがより大きいとも言える。
インテリアのセンスも抜群だ。樹脂からファブリックに至るまで素材にもこだわったというグレージュ×グレーのシートなどの見映えは、上質でリビング感ある、すっきりとしたデザインに仕上がっている。インパネデザインも新しくなり、7インチTFT液晶メーター、オプションとなる、タブレットを押したような8インチまたは9インチのディスプレーオーディオの存在感の強さも新型ならでは。
フロントシートのかけ心地はソファのように快適で、視界もスッキリ。運転のしやすさを乗った瞬間から実感できる、とはこのことだ。