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3代目はどう変わった?ホンダの新型「N BOX」標準モデルに乗ってわかった進化のポイント

2023.11.16

N BOXは乗り心地重視のクルマ?

今回、標準車はNAエンジンのみ。先代にはひっそりとターボモデルもあり、これがなかなかの選択で筆者は気にいっていたのだが(カスタムの外観ではない、速いN BOXとしての渋さ)、ターボ派はカスタムがお好みのようで、標準車のターボモデルはあまり売れなかったからとか。

プラットフォームやパワートレーンなどを2代目からキャリーオーバーした新型ながら、それは、あらゆる部分を刷新した2代目の完成度があまりにも高いからで(納得)、ここで無理して変える必要は、ない、という判断だ。NAエンジンのスペックは58ps、6.6kg-mとライバルに対して差のないものだが、走り出せば、市街地ではトルキーにスムーズに加速する。先代でも下手なコンパクトカーを凌ぐ上質な乗り心地はさらに磨かれ、とくに段差の乗り越え出のショックの小ささ、いなし方のうまさに表れていた。つまり、すこぶる快適だ(速さは先代同等とか)。N BOXは乗り心地重視のクルマであり(開発者談)、足回りは、硬いのが自慢!?のホンダ車の中ではとくに柔らかい設定であるにも関わらず、ステアリングを切ったときにグラグラしなくなったのは、ボディ剛性のレベルアップも効いているはずで、実際、Bピラー部分のクロスメンバーの肉厚をアップし、ルーフクロスメンバーをハイテン化するなどの補強が、重量増最小限に行われているのである。

絶対的なパワーでターボに敵わないのは当然だが、アクセルペダルをゆっくりと踏んでいる限りは、スルスルとストレスのない走り、加速力を見せる。ターボとの差はアクセルペダルを深く踏み込んだときで、その際の加速感とエンジンノイズの高まりに違いがある。とはいえ、首都高速を走っても、80km/hまでの加速はスムーズで、こうした速度域でエンジンを回しても、それほどうるさくかんじないのだから、よく出来ている。実は、新型N BOXではフロアカーペットの中にフィルムがラミネートされ、安心感絶大なSOSコールやトラブルサポートボタンも備わるルーフライニング(天井内張り)の厚みを増すなど、先代以上に走行中の静粛性向上に力が入れられているのである。※カスタムはさらにシンサレート素材の吸音材をプラスしている。

高速道路での直進性、安定性もレベルアップしている。キャリーオーバーのプラットフォームだが、肝はサスペンションだ。これまでのN BOXは空車でサスペンションをセットしていたのだが、新型では、人が乗車するとブッシュがねじれることを念頭に、生産ラインで人が乗車した状態を模して(車体を押さえつけて)、ブッシュを締結。さらにフロントのアライメントを変更。こちらも空車状態のアライメント設定から、乗車状態でのアライメント設定に(フィット4から採用)。結果、先代のちょっとした弱点でもあった高速直進性をさらに高めることができ、一段と安心して走れるようになったというわけだ。重心が高いクルマであり、運転初心者や運転に不慣れなサンデードライバーが乗ることもある軽自動車、スーパーハイト系のN BOXだけに、そうした安心感・安全性への配慮は実にありがたいと思えた試乗でもあった。もはや王者の貫禄の新型、余裕のフルモデルチェンジである。

なお、新型N BOXの概要、こだわりのポイント、装備、ラゲッジルーム、全グレードに標準装備される進化した先進運転支援機能のホンダセンシング、大注目の純正アクセサリーとして紹介したいサンシェード内蔵大型ルーフコンソールなどについては、この@DIMEで11月2日に公開した記事、ホンダ「N BOX」最新モデルの見た目が前モデルから変わっていない理由を参照していただきたい。このあと、新型N BOXのカスタムターボの試乗記もお届けする。

ホンダ「N BOX」最新モデルの見た目が前モデルから変わっていない理由

ホンダが2011年に発売したスーパーハイト系軽自動車のN BOXは、以来、ホンダのドル箱モデルとして人気爆発。2017年に2代目へバトンタッチし、その完成度の高...

文・写真/青山尚暉

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