77.6%の夫婦は「主に妻が料理」だが、20〜30代男性の約半数は「料理好き」
料理を作る人を聞いたところ「主に妻が作る」が77.6%と、料理はまだまだ妻に任せっきりの夫婦が多いことが判明。
年代別では若いほど分担が進んでいることも読み取れ、「主に妻が作る」割合は20代で60.0%、30代で73.0%、40代以上は約8~9割だった。
働き方別では、フルタイム共働き夫婦では「主に妻が作る」が61.6%、「主に夫が作る」が15.2%でしたが、妻がパート・アルバイトや、片働き夫婦では、「主に妻が作る」が8割以上。
妻の働く時間が長くなるほど夫の料理参加率が高まっていることから、仕事の負担と家事分担のバランスを上手に調整して、助け合っていることが予想できる。
「主に2人で一緒に作る」「主に交代で作る」は全ての年代や働き方で1割以下だった。
若い世代を中心に男性でも料理好きは多いようだ。料理好きが最も多かったのは20代男性で、「好き」「どちらかといえば好き」の合計は50.0%となっている。また、男性の30代、女性の20代も約半数が料理好きであることもわかった。
女性の30代、50代、60代の女性のうち「嫌い」「どちらかというと嫌い」と回答した人は4割以上だった。
「料理嫌い」は女性の方が多い傾向のようだ。主に女性が料理を担っていることを考えると、義務感で料理をしていることも推察できる。
平日の夕食準備担当は妻の勤務形態で大きな違い
夫婦がよく一緒に食事をするタイミングを聞いたところ、最も多いのは「休日の夕食」81.5%で、「休日の昼食」66.3%、「平日の夕食」65.5%が続く。
その一方で、平日の朝食は一緒に食べている割合が3割以下に。朝は準備で忙しく、食事の時間を合わせられない夫婦もいることが考えられる。
よく一緒に食事するタイミングの上位の3つの回答について、誰が準備することが多いかを聞いたところ、休日の夕食は「妻が10割」準備している夫婦が45.2%、「妻8-9割:夫1-2割」が23.0%だった。
休日の昼食も、半数以上の夫婦は「妻10割」または「妻8〜9割:夫1〜2割」となっている。
平日の夕食も、半数以上の夫婦は「妻が10割」準備しているようだが、その割合は夫婦の勤務形態によって大きな差が見られた。
共働き世帯は、妻がフルタイム勤務の夫婦は「妻が10割」が32.6%だが、妻がパート・アルバイトと専業主婦の夫婦ではその割合は半数以上。女性の働き方の変化とともに、少しずつ料理分担も進んでいくのかもしれない。
夫婦の食生活において求めること
夫婦の食生活に求めること1位は「できるだけ食費を節約したい」36.8%で、昨今の物価上昇の影響が結果に表れていることも予想される。
2位の「栄養の偏りを減らしたい」32.8%や、「相手の健康を思いやりたい」26.8%など、自身や大切な人の健康を気に掛ける声も多く挙がった。
「調理、後片付けの時間を短くしたい/簡単にしたい」といった家事関連、「なるべく自宅で食事をしたい」「自宅に心地よい食事空間を作りたい」といった自宅での食にこだわる人もそれぞれ約2割と、夫婦の食生活において求めることの多様さが現れたようだ。
調査概要
調査期間/2023年9月1日~4日
集計対象人数/500人
集計対象/全国の20〜60代の既婚男女
関連情報
https://www.sekisuihouse.co.jp/company/research/20231107/
構成/清水眞希